仮想通貨ポートフォリオのリバランス

皆さま、こんにちは。クリプトトレーダーです。本日のテーマは「仮想通貨ポートフォリオのリバランス」です。気になる仮想通貨を持ってはみたものの、やっぱり戦略的にポートフォリオ管理をしたほうがこれから先も安心だよな、という方向けの内容です。

とは言っても、伝統的な金融理論にあえて物申すような内容でもありますので、あまり関係ないなと思った方もぜひ読んでみて下さい。

安全なポートフォリオ・リバランス

ビットコインの取引をスタートし、他の仮想通貨にも興味が出てきて取引を継続していると、特定のアルトコインが話題となったり、ICOの話を耳にすることが出てきます。特に仲間同士の話の流れでマイナーなトークンを持つチャンスも出てくるでしょう。そんな時のポートフォリオが以下のような形だったと仮定します。

月日がたち、ビットコインはバブルだ!などと叩かれながらも現在のポートフォリオが以下のようになりました。

当初と比べてバランスが悪くなったので、調整したくなりますよね。こんなポートフォリオだと最もよいパフォーマンスだったトークンBを売ってビットコインを買い増しすれば解決するように思われます。直感で判断できそうです。

ポートフォリオ理論からも同じ結論が得られます。特に仮想通貨の基軸通貨はビットコインですから、トークンBからビットコインへの転換は自然な行動です。

ちょっと待った!本当にそれでいいのか?

そもそも安全なポートフォリオ運用とは何なのかというところです。仮想通貨は段々と認知されてきましたが、業界そのものが確立されているわけではありません。

仮想通貨を始めたころを思い出してみて下さい。好奇心満載だったのではないですか?未来の破壊的なイノベーションを感じたからやってみたのはないでしょうか?だったらここで守りに入るのは大変もったいないことです。まだまだ成熟されていない市場なので、何がどう変わるのか誰もわかりませんので。

私は今も仮想通貨のバリュエーション(価値評価)はゼロだと思っています。ただのデジタルです。そんな「デジタル」に価格がついているということ自体が大変重要な意味を持っているのです。

しかし、信用の度合で価格がつくのは金融経済の常識でもありますし、価値はゼロと考えている人がいる以上は、まだまだこの業界は伸びますので安心して座っていればOKです。

私レベルになると、もはや円もドルもバリュエーション(価値評価)がゼロと思っているくらいです。まあ、そこが大した金銭的成功が得られない原因だとも思っているわけですが。。

少し話が脱線しましたが、ビットコインが果たして基軸通貨になり得るのかどうかという意味が含まれます。考え方をひねると、どうせデジタル資産なのですから、トークンBもビットコインも大した違いはありません。

株式で言うとトークンBがフェースブック、ビットコインが東芝の可能性も否定できません。グラフを見比べてみて下さい。一目瞭然です。

新興資産のポートフォリオ・リバランス方法

では、どうすればいいのかということですが、各仮想通貨の時価総額に対する保有割合で判断してみましょうということです。以下がその例です。

この例だと、保有する仮想通貨に対して時価総額の伸びが大きい場合はパーセンテージが減少します。トークンAはうまく行ったということですが、時価総額の伸びの大きいトークンBに振り返るタイミングがきたということかもしれません。

勝ち馬に乗るというのが正しい投資行動です。いわば個別に勝ちすぎたトークンAから、全体像で調子のいい(かつ個別では勝ちすぎていない)トークンBに乗り換えるという方法です。この考え方ならば、フェースブックの保有割合を減らさずに勢いに乗り続けることができます。

この考え方は奇をてらったものではなく、いわゆるプライベートエクイティやベンチャーキャピタルの投資方法とほとんど同じです。しっかり育つまで待ってこそ果実を得られるのです。

まとめ

単純にリバランスしているようでは大成功をつかむことができません。株式や債券のような既存投資商品であれば通常のリバランス方法でいいですが、まだ新しい新興資産はどこまで大きく育つのか想像がつきません。

ポートフォリオ理論に少しアイデアを加えることで、アップサイドを狙いながらきちんとリスク管理ができるようになります。それではよい一日を!

ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。