リアルとパブリックブロックチェーンの融合という点で問題があると思っています。問題があるというよりは大変な作業を伴う予感があるということです。
例えば、Chainlink(チェーンリンク)は、ミドルウェアとして外部データソースをスマートコントラクト(オンチェーン)に落とし込むことに使われています。現実に存在するデータベースとブロックチェーンを接続するオラクルとしての利用がされているということです。
https://blockrabbit.s11dkoba.mixh.jp/crypto-3000_671_oracles_defi_blockchain
データベース化されているものはオラクルを経由してブロックチェーンに落とし込むことができ、そのデータはメンテナンスフリーで存続するということです。GDPの数値を自動で取り込むことで誰もが利用できるようにするというイメージですが、今は誰かがコピペか手入力したものですよね?(オラクル経由というのはAPIでの自動取得に近いイメージでもあります。)
パブリックブロックチェーンに入りさえすれば、それは確かに便利です。NFTのようにデータによって「一意である:ユニーク」とみなされれば非常に便利です。問題は、ブロックチェーンに入力の際に間違って記入をする、あるいは騙されて記入することになれば、そこからは汚れたデータが存在してしまうということを意味しています。
NFT化で親和性があるのは土地の登記情報がありますが、公的機関が現実の情報を元に登記情報をブロックチェーンに登録すれば便利であるというのはイメージができそうです。
問題は、公的機関でない第三者(悪いおっさん)がブロックチェーンに書き込みできるスキルを持っており勝手に土地の登記情報を登録したとすれば、間違ったブロックチェーンが流通することになります。そうなれば、いくらブロックチェーンが堅牢であったとしても全く信用できないものに成り果ててしまうのです。
識別情報が欲しい、ユニークな物品であるワイン、ウィスキー、絵画などをブロックチェーン化しようとしても、その情報を入力するタイミングがボトルネックとなっているということですね。それだったら今までみたいに帳簿で記録するのでいいや、となってしまうのも仕方ないのかなと思います。
QRコードみたいに読み取れればいいのですが、今のところはよい方法が思い浮かびません。新しい技術が出てきても、実際にはこのような原始的な問題というのは常に立ちはだかるものです。
https://blockrabbit.s11dkoba.mixh.jp/crypto-3000_608_nft_token_tanaka/
DeFiとNFTのビジネス発展の考察は以下のリンクでコメントしております。
https://blockrabbit.s11dkoba.mixh.jp/crypto-3000_632_opensea_nft_game/
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。