Ebangの初値下回りとCrypto.comの返金対応、期待が高まるSECの展望。クリプト訪ねて三千里:第458 話 Shell Protocol

BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まった記事も幾つかピックアップしてお届けします!

勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。

 

・EbangがNASDAQに上場。株価は初値を下回る(The Block)

中国に拠点を置くEbangがNasdaqに上場。IPO直後から値は下がり続け、$5.23を付けた初値から現在は$4付近を推移。

 

⇒これだけ世界経済が混乱している中でブロックチェーンましてや、マイニング関連銘柄が買われることはありません。下落は火を見るよりも明らかでしたが、見るべきなのはこれからでしょう。ブロックチェーン銘柄としてETFへ組み込まれたり、クリプト市場の盛り上がりでどう推移するのか。

 

・Crypto.comがWirecardの倒産を受けて返金対応(Coindesk)

UKの金融庁FCAによる指導を受けて、Crypto.comは顧客の資産を100%返金する見込み。クリプトデビットカード界隈に大きな勢力変化が現れる見込み。

 

⇒Crypto.comはクリプトデビットカード領域において世界的に展開する会社でしたがサードパーティーリスクをモロに被った模様。周りでCrypto.comを利用している人はいませんが、同様のサービスを利用している人は多い中、不安は付き纏います。自社でコントロールできないだけにCrypto.comには同情します。

 

・SECの展望を予想する(Coindesk)

トランプ大統領がNY州南部裁判所のポストに現SEC総長のJay Claytonを推薦する予定。これに伴い(もし受理されれば)総長のポストが空くのですが、その場合はCrypto Momならぬクリプトに対して理解を示すHester Pierceが代理を勤める可能性があるとのこと。もし

たらればの話ですが、面白いシナリオ。

 

⇒Hester Pierceは界隈に対する規制緩和を唱え、BTCのETF展開についても賛成の立場を唱える非常に友好的な存在。トークンの上場についてもサンドボックスを整備して、よりハードルの低い運用をできるような仕組みつくりにも関心を持っています。彼女が総長に任命されたならば米国は一層盛り上がるでしょう。

 

今日のスタートアップ・ハント!

Shell:http://shellprotocol.io/

A liquidity pool for stablecoins

 

Shellは情報が殆どありませんが、私が読んでいるKelmanのDeFiニュースレターで少し触れられたり、Mulicoin CapitalのKyleが言及していたことで関心が沸き、取り上げてみました。情報があまりないのですが、どうやらStableCoinをDecentralizedな形でクリアリングするプロトコルとのこと。現在Stablecoinのクリアリングを行えるのはCentralizedな機関だけですが、これをDecentralized Protocolができるとなればゲームチェンジャーになります。期待大。

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