Empty Set Dollar (ESD)とAmpleforth (AMPL).がアルゴリズミック・ステーブルコインに該当します。
USDCやUSDTが法定通貨担保型、DAIがDeFiにおけるETH/BAT担保型として、アルゴリズミック・ステーブルコインは担保なしでアルゴリズムだけで存在するステーブルコインです。ただし、アルゴリズミック・ステーブルコインは過去に問題がありましてAmpleforth (AMPL)は流動性の問題で$3まで上昇したことがあります。Empty Set Dollar (ESD)も$1.6くらいまで上昇したことがあります。
一方でUSDCやUSDTなどの法定通貨担保型は優秀で5セント以内に変動がおさまっています。DAIはETHが下落した際に安全資産への回帰で$1.1まで到達したことがあります。これらの担保型ステーブルコインは、アルゴリズミック・ステーブルコインと比較すると安定していますね。
アルゴリズミック・ステーブルコインは今後、どのように使われるようになるのでしょうか。
担保型は発行者にとって割高です。一方、アルゴリズムの設計だけでステーブルコインが使われるようになるのであれば、もっと手軽にステーブルコイン相当の価値交換が取り扱えるようになることでしょう。まだまだアルゴリズミック・ステーブルコインは新しいので問題を抱えていますが、技術面での進歩が見えてくれば徐々にアルゴリズミック・ステーブルコインに移行してくるのではないかと思われます。
お金を刷るのはハードルが高いですが、円に交換できるポイントを発行するのはそれほど大変ではありません。今後、目を向けてみるべきプロジェクトであると言えます。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。