- 暗号資産における「バーン:燃やす」とは、本来ならば使用可能なトークン(またはその一部)を、使用不可能であるアカウントに送ることを意味します。
- バーンは、利用可能な供給量からトークンを効果的に取り除き、その相対的な希少性を高めます。
- プルーフ・オブ・バーン(PoB)とは、ブロックチェーンシステムのセキュリティと検証に使用されるコンセンサスメカニズムの1つで、バーニングの概念に依存しており、一般的な代替手段よりも費用対効果の高い方法と見られています。
暗号資産貨のマイナー、開発者、運営者が、トークンやコインを流通から取り除くことでインフレ率を抑えたりコインの流通量を減らしたりすることをバーンといいます。方法はシンプルで、入手不可能な秘密鍵を持つ専門のアドレスに送ることで誰もそのトークンにアクセスできないようにしてしまいます。
バーンは、上場企業が自社株を買い戻すという考え方と非常によく似ています。企業が手元の現金を使って普通株式を買い戻し、発行済み株式総数を減らすことで、流通している株式の価値を高め、一株当たりの利益を向上させることができます(株式数が減れば、一株当たりの純利益の比率が高くなります)。
バーンの実用例
ビットコイン・キャッシュは、4月20日に暗号通貨マイニングプールのAntpoolが、取引を検証するためのブロック報酬として受け取るビットコイン・キャッシュの12%を取得不可能なアドレスに送ったと発表しました。Antpoolがビットコインキャッシュ取引の10%近くを検証していることを考えると、これは決して少ない量のトークンではありません。AntpoolはこのようにBCHのインフレ率を減速させることで価格の上昇に貢献しています。
バイナンスコイン(BNB)も、この戦略を模索しており、年の最初の数週間で、180万個以上のBNBトークンがバーンされました。4月にも繰り返され、3,000万ドルほどのBNBがバーンされました。この行為の結果、パフォーマンスはまずまずの成果となっています。
コインを燃やすことのリスク
- コインを燃やしても、流通している残りのコインの価値が上がる保証はない。
- 流通しているトークンの供給量は変動するが発行総数が減るわけではない。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。