DeFi(デファイ)って結局何なのですか?と聞かれることが多いのですが、今の金融を壊すもの、既存の金融にとって変えられるもの、アンチ金融業界みたいな回答をしています。
金融っていうのは仕組化されていることが多いので、それって自動化しやすいんじゃないのか?じゃあ、中間マージン抜くようなところって不要だよね?アプリでやっても問題ないよね?みたいなノリで生まれたのがDeFi(デファイ)です。
DeFi(デファイ)の根幹技術はやはりブロックチェーンです。今までお金(価値)っていうのは紙だったり金属だったり、そして業者間でやり取りするにはデータベースであったりして、それぞれきっちりと管理しなくてはならなかったのですが、そのお金(価値)自身がデータベースの繋がりを持ってしまった。=ブロックチェーンの誕生。
なので、もう、一人歩き出来てしまっているというのが暗号資産なわけです。その暗号資産を利用して様々な金融サービスを提供しているのがDeFi(デファイ)、Dapps(ダップス:自律分散型アプリケーション)です。
つまり金融業界を喰う概念なのです。これはまずいと金融業界が動き始めました。一方で規制当局も動きました。金融業界が動き出したのは飯のタネを奪われるから。あるいはこのブロックチェーン・暗号資産を取り込んでビジネスに生かそうとしているからです。一方で規制当局が動き出したのは、全く違う視点からで消費者保護が原点です。新しいもので、かつお金が動くものはどうしても詐欺まがいの事象が発生しがちで取り締まる必要性があるということ。一般に浸透するにつれてきっちりとした規制が必要のため、仕組みを理解していきながらルールを整備していっています。
ちょっと話が脱線して恐縮ですが、今はDeFi(デファイ)が黒船だということ。金融機関ができるようなことがもうアプリでできてしまうということです。サービスの中は玉石混交で、何が生き残るのかは見当がつきませんが、一つ言えることはすごいことが世の中で起こっているのだということだけは理解しておいてもよいと思います。お金の発明、保険の発明、株式会社の発明、銀行システムの発明並みと感じています。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。
[…] DeFiは、機関投資家はまだまだ入ってこれないものの、金融サービスとはいったい何なのかというのを考えさせられるきっかけになります。昨日、クリプト訪ねて三千里:第625話 DeFiの本質・雑感 でも記載しましたが、感じる部分は同じだったようです。 […]