みなさま、こんにちは!NYのスタートアップらを毎日取り上げるコラム『クリプト訪ねて三千里』です。今日ご紹介するのはBlockStack。NYにおいて非常に勢力的に活動しているブロックチェーン企業の1つで、アメリカらしいB-Corpという企業形態を取っており、その点についても本文で触れさせていただきます!
BlockStack: https://blockstack.org/
Dapps開発に適した環境を整備するWeb3.0ブラウザ
BlockStackはOwn your data;データを自分自身が管理でき、Maintain your privacy, security, freedom;プライバシーとセキュリティ、そして自由が保たれたインターネットとアプリ(Dapps)の構築を支援しているPublic Benefit Corporation(公益企業)です。
一般的な企業活動に加えて、社会的な便益を創出する企業(Patagonia、KickStarterら)が続々とこのB-Corpと呼ばれる認証を取得していることで、最近アメリカ全土でも話題になっています。
BlockStackらはDappsを開発しやすい環境(コミュニティの運営、Dapps配信プラットホームの提供、技術研究とその教育)を整備することで、社会的な便益を提供しており、ここNYでも毎週のようにBlockStackの勉強会が開催され、その開発者らへの寄与度は計り知れません。
BlockStackでは、SPA(Single-Page-Application)が、ユーザー側で動作するためサーバーが必要ない点、バックエンドAPIがないためストレージAPIとIDのみと呼応する点から完全なDappsであるとの考えを持っており、一般的に捉えられているDappsとはまた違ったアプリを支援していますが、その中で幾つか面白いものがありましたので、その中の1つをご紹介いたします。
Blockusign:Docsignのようなファイル共有、電子署名を管理できる機能の他に、ブロックチェーンに署名を証明した動画を記録することで、書類の公証を行うことができます。
Blockusignの例にように、謂わばBaaSのようの形でBlockStackがDappsの開発を容易にしているとも捉えることができますので、今後も面白いアプリが続々とBlockStack上でリリースされていくと考えています。
【参考文献】
1]Public-Benefit-Corporationとは
https://wired.jp/special/2017/b-corp/
2]BlockStackは資金提供も行っているので、興味がある方は是非こちらから
https://blockstack.org/funding/
3]BlockStack自体のGithubはこちらから