クリプト訪ねて三千里:第29話 Fluidity Factora

こんにちは!ブロックラビット編集部です。今回のクリプト訪ねて三千里は、ConsenSysが支援しているプロジェクトの筆頭株であるAirSwapチームらがコア事業であるDexとは異なるプロダクトをリリースしましたので、ご紹介させていただきます。

Fluidity Factora: https://factora.io/

現実世界の資産をリファクタリングする。

 

Fluidity Factoraは、摩擦のない金融システムの実現を目指すFluidityという、AirSwap(Dex;P2Pの分散型取引所)を運営しているFluidity Groupのもう一つプロダクトです。

ブロックチェーンに携わっておられる方々ならば、AirSwap(Dex)についてはご存知でしょう。彼らもまた、NYのEtheruem団体であるConsenSysが支援するプロジェクトの筆頭株です。仲介を挟まずに、直接トレーダー同士が注文をぶつけることができるDex(分散型取引所)は2016年頃には大変盛り上がりましたが、Liquidity(流動性)の保持等に課題が残り、一部では使われつつも、まだまだ普及には時間がかかっている印象です。

また、Fluidity Groupの建付けについても少し、言及しておきます。

Fluidityは投資助言業や金融仲介業を営んでいるわけではなく、あくまでも親会社として機能しています。その傘下にはFINRA、SIPCの会員になっているPropellrがあり、Propellrを通じて株式等のやりとりが行われるようです。Factoraはその中において、システム開発事業としてポジショニングされているのかと。

そんな背景の中でDex(AirSwap)に代わり、AirSwapのチームが提供を始めたのが、このFactoraです。Factoraは、資産(主に株式と債券)のトークン化を行っており、二種類のトークン設計を有し、場合によってはカスタム開発にも応じることができるようです。

ビジネスのモデルとしては、Factoraで受注したトークン化した資産をPropellrが取り扱い、究極的にはAirSwapで取引できるようにする、といったイメージでしょうか。

“資産のトークン化”はNYにおいては非常にホットトピックとなっており、今多くのプレーヤー達がこの分野で群雄割拠しています。(AlphaTokenLiquidity Digital、Securitized、Etc)このトークン化のプラットフォームを誰が征するのか、非常に面白い概況です。

 

そんなFluidityが運営するFluidty Summitは毎年、界隈のプレーヤーらが集まる、今後のトレンドを探るうえでは非常に重要なイベントです。今年はまさかのBARRIE OSBORNE氏(Lord of the RingやMatrixのプロデューサーとして有名)がHOSTとなっており、より盛り上がりをみせそうです。

私たちBlockRabbitも会場におりますので、もし見つけられた際にはお気軽にお声掛けください!

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