2019年5月16日に開催されるサミット「Token Summit IV New York」では、ブロックチェーントークンやブロックチェーンの技術である分散型プロトコルが既存のインターネットシステムとどのように違うのか等を中心に様々な話が繰り広げられます。
また投資家の方々や、ビジネスとしてブロックチェーンに関わる方へは大変重要な問題の暗号通貨に代表されるデジタル資産の価値決定はどのように行われるのかも詳しく話として掘り下げられます。
今回そういった話を繰り広げて頂くのはこのブロックチェーン業界の先駆者である多くの専門家の方々達です。
以下はその中でも代表的な方を紹介いたします。
Lane Rettig
Ethereum財団の中心的な開発者
レーン・レッティグはニューヨーク在住の、熟練の起業家、コンピュータサイエンティスト、投資家、そして教育者です。
マンハッタンと香港でソフトウェア開発者、データサイエンティストとして働いていました。ペンシルバニア大学のウォートン校でMBA、同校ローダープログラムでMAを取得した後、2013年に医療関係者のためのコミュニケーションツールSeratisを共同創業し、2016年にHudlHealthに89万ドルで売却するという偉業を成し遂げています。
現在は新しいイーサリアム仮想マシンであるEwasmの開発チームの中心人物として活動しています。さらに、イーサリアム自体の管理とプロジェクトマネジメントやコミュニティに対しても非常に積極的に働きかけを行っており、ブロックチェーンコミュニティCrypto NYCのメンバー、イーサリアムコミュニティEtherean.orgの管理者としても活動しています。
Fred Wilson
Union Square Ventures取締役
フレッド・ウィルソンは著名なベンチャーキャピタル、Union Square Venturesの共同創業者として、ニューヨークを中心に活動している投資家・ブロガーです。
MITで機械工学の学士、ペンシルバニア大学ウォートン校でMBAを修め、Euclid Partnersの共同経営者、ベンチャーキャピタルFlatiron Partnersの共同創業として働いていました。1987年からずっとベンチャー投資家として活動しており、2018年にはフォーブス誌のテクノロジー投資家ランキングに名を連ねるほどの活躍をしています。というのも、インターネットにおける伝説的なスタートアップ(Kickstarter、Twitter、Tumblr、MongoDBなどなど…)への投資を行い、5億7000万ドルもの金融資産を築き上げているのです。
それだけにとどまらず、現在では暗号通貨への投資の最前線に立ち、有名なところでは初期のCoinbase、Cryptkittiesなどへ投資を行っています。
Jeff Garzik
Metronome共同創業者
ジェフ・ガルジクはブロックチェーンを用いたエンタープライズソフトウェア企業であるBloqの共同創業者兼CEOで、自治性と信頼性、移植性に主眼をおいた暗号通貨であるmetronomeのCEOです。
様々なブロックチェーンサービスの役員として勤めており、さらにブロックチェーン技術を広めるべく、TEDxをはじめとするイベントや、企業、政府機関、中央銀行やヘッジファンドへも赴いてスピーチを行っており、最近では世界経済フォーラムの登壇者としても活躍。
彼はもともとオンラインサービスのインフラに関連した仕事をする傍ら、OSSプロジェクトにも20年以上継続的に参画しており、その一つであるLinuxカーネルの開発に参加していた経験から、RedHatで長い間勤務していました。
最近でもOSSプロジェクトへ参加しており、イーサリアムプロトコルのGo言語実装などを手がけているようです。
Darren Micheal Sotto
弁護士として活動の後、フロリダ9区議会議員に当選
現在証券法から暗号通貨を除外するトークン分類法をWallen Davidson氏と共同で進めている。
下院議員としての活動はエネルギ-と商業に関する委員会に所属している。
彼はブロックチェーンがもっとオープンなものにするためには構造を最適化する必要があると述べている。そして今までのブロックチェーン技術がこれからのブロックチェーンへの道としてつなげていくものであるべきだと考えブている。
そしてそのオープンになったブロックチェーン技術がこれからの21世紀で米国経済が世界を主導するにあたって革新をもたらすものと考えており、顧客と企業がお互いの利益をより良く突き詰めていくためにはもっと規制緩和を進める必要がある。と述べている。
Arjun Balaji
暗号通貨研究者及び投資家
ブロックチェーンを公共のものからどう経済的に価値あるものへ変貌させるかを重きに研究している。
AWSやdropbox,microsoftのような中央管理サーバーシステムを脅かす共分散型システムとしてブロックチェーンの技術革新はこれら既存のシステムに取って代わるものと指摘している。
また銀行を介さない金融システムとしてのブロックチェーンを注視しており、新しい経済基盤としての可能性をブロックチェーンに見いだしている。
暗号通貨の短期的投資時代は終わりを告げ長期的投資及び開発時代がやってくると主張し、様々な暗号通貨ファンドへ投資を行っている。