クリプト訪ねて三千里:第30話 Infura

こんにちは!ブロックラビット編集部です。今回のクリプト訪ねて三千里は、Infura。度々登場するBaaS系のサービスです。元来BackEnd-As-A-Sericeを意味するBaaSですが、ブロックチェーン界隈においてはBlockchain-As-A-Serviceとして、複雑なプロトコル設計をすっ飛ばしてFrontEnd開発に集中できる、というプラットフォームプロバイダーです。このようなプレイヤーの登場は界隈全体にとってはいい動向だと思います。

Blockchain & IPFS -As-A-Service

 

最近はInfuraのようなBaaS(Blockchain-As-A-Service)が目立ってきているような印象もあります。今まで”クリプト訪ねて三千里にて”取り上げたBlockAppsBlockStackもInfuraの同業他社です。厳密にいえば、彼らが提供するものは若干異なりますが、特に取り上げるとしたら、上記の2社との差別されている特徴は、InfuraはEtheruemとIPFSにAPIで接続できる点でしょうか。

勝手に比較するとしたら、BlockAppsはよりエンタープライズ向け(開発~コンサル)、BlockStackはよりDecentlarizedに傾倒したOSS。そしてInfuraはその中間といった印象で、無料でAPI接続ができる幅を持たせつつも、カスタマイズが必要な場合には有料とする姿勢です。

またもう一つの特徴は、”Ferryman”という独自のミドルウェアです。

これによってInfuraを利用する開発者らは簡単にBackEndの変数を調整できるということです。ある程度ならば無料で利用できるということですので、是非ご興味ある方はお試し下さい!

Blockchain-As-A-Serviceの登場から今後期待したい展開は、よりUI/UXに注力したDappsです。今まではプロトコルからアプリケーションレイヤーまで触る必要性がありましたが、InfuraのようなBackEndプロバイダーが現れたきたことで、より上レイヤーにフォーカスできるプレイヤーが出てくるかもしれません。(スタートアップが利用できるような価格体系になっているかは不明。。)