みなさま、こんにちは!NYのスタートアップらを毎日取り上げるコラム『クリプト訪ねて三千里』です。今日は読み方が少し特殊は企業Vo1t(ヴォルト)。デジタルアセットのカストディアンです。
Vo1t:https://vo1t.io/
2015年創業のデジタルカストディアン
ポツポツとデジタルアセット専門のカストディアンが出てきている中、彼らが強みとして謳っているのは、”ミリタリーグレード(軍の規格)”に準拠したデータ暗号化です。
独自のマルチシグコールドストレージで秘密鍵を管理するのは勿論ですが、CESGとCCTMに準拠したデータ暗号化、また4096-bit RSAとASEを採用していると記載しています。(正直どれだけすごいのか、よく分かっていません。。)
ただ、Vo1tはオーダメイドのモニタリングシステム等を導入した物理的なセキュリティの構築、また別の拠点で不測の事態に備えた予備システムを設けていることが、他とは一線を画するスタイルなのでしょう。
彼らが提供しているサービスは主に2つ。
1)コールドストレージ
2)エンタープライズ向けカスタム(顧客の口座をそれぞれ分別管理)
また、Partner Programという継続的な別のサービスも提供しています。
1)カストディーシステムのホワイトラベル
2)SaaS型のフルパッケージサービス(保険、システム構築、インフラ提供、コンサル、メンテナンス)
正直このカストディーは現状、BitGoがほぼ一強状態ではありますが、まだまだ新規が参入する余地はあるかと思います。というのも、周りの取引所や機関投資家の間でBitGoの価格が高いという話はよく耳にします。まだ代替サービスが少ないことから、BitGoが選ばれがちですが、今後需要が増していけば、Vo1tがTop Tierに食い込む可能性はあります。
ちなみにアメリカでは最近よく”Military-Grade”というマーケティングワードがよく用いられます。根拠もなく使用する例もありますので、受け流す程度に聞いておきましょう!
【参考文献】
1]BitGo, LGO Markets team up to provide crypto custody
https://www.theblockcrypto.com/tiny/bitgo-lgo-markets-team-up-to-provide-crypto-custody/