さて、前回までの記事で大半の方(Stakingの最低保有量に満たない方、環境構築が面倒という方、コスト的観点から単独では行わないほうがいいと判断された方)は、おそらく単独でStakingするより、Staking Pool(Staking Service)を活用したほうがおそらくお得だというお話をさせていただきました。
それでは、今回の記事ではStaking Poolを活用するという前提で、Stakingの手順を順を追ってご説明させていただければと思います!
早速行きます。
①Stakingする通貨を選ぼう。
まずはどの通貨をStakingするか決めなければなりません。そこで参考にするポイントはStakingの利率、通貨自体の価値等、幾つかあるかと思います。どのような基準で選ぶかはそれぞれですが、金利だけで選ぶのはお勧めしません。というのもいくら金利が良いからと言っても、価値のない通貨を獲得しただけでは意味がありません。また、Stakingで十分な利率を得るにはある程度の期間Lockする必要があります(スマコンによっては最低Staking期間の制限あり)ので、中長期間Hodlすることとなります。それらを鑑みて、自分が納得する通貨を選択しましょう。
大体のStaking ServiceでStakingを取り扱っている通貨は、Tezos、Cosmos、Livepeer、Dash、Decred、Horizon、Loomといったところでしょうか。(他の通貨でStakingをしたいというはこちら)
Dash、Tezos、Cosmos、Decredを除くと割とマイナーな通貨ばかりで、驚きかもしれませんが、今までStakingが注目されてきて来なかった理由がここにあるのだと思います。
注意点)DashをStaking代行する際には、自分でMasterNodeを立てる必要があるため、Blockchainをダウンロードする必要があります。(2019年6月現在10GBの容量を要します)
煩雑な作業が嫌という方は、Delegation(委任)というウォレットアドレスを共有するだけでStakingすることができる機能を持つDash以外の通貨をお勧めします。
②どこでStakingするか?
記事の冒頭で記載したように、前提として今回はStaking Serviceを活用するので、Staking Serviceを提供している企業のうちのどこでStakingするのか考えてみましょう。
注目すべきポイントは手数料と取扱通貨。読者の皆さんがStakingしたい通貨を取り扱っているのかまず確認しましょう。もし扱っていれば、あとは手数料で比較するのがいいかと思います。正直、そこまで大きな手数料の差はないですが、一度各ウェブサイトを回ってみることをおすすめします。
Name | Staking Fee | Features | Target | Details |
Coinbase | – | Cold Storage
Insurance |
Institution | IMPLEMENTATION FEE $0 – $10,000 DEPENDING ON USE-CASE
CUSTODY FEE 50 bpsANNUALIZED MINIMUM BALANCE $1,000,000 |
Anchorage | – | Quoram | Institution | |
Staked | 10% of Return | Retails-Institution | ||
StakeCapital | -25% of Return | Own Server | Retails-Institution | Cosmos 8%, Tezos 10% |
P2P Validators | -15% of Return | Retails-Institution | Cosmos 8%, Tezos 9.95% | |
Wetez | – | Apps | Retails- | |
Cryptium Labs | 11%- | Retails- | At launch we will charge a 20% in service fees. On 15.03.2019 we have decreased our fees by 1%.
We will continue decreasing our fees by 1% every day until we reach 11%. |
|
Figment | 15% | Retails- | ||
Stakewith.us | 15% | Retails- | ||
Stir Network | 14% | Retails | 日本人が運営するノード委任サービス |
③実際の手順
Stakingする通貨、そしてStakingを代行してもらう企業が決まれば、あとは実際にStakingするのみです。Stakingする通貨によってやり方が少々異なるため、各通貨をStakingする際には、代行してもらう企業の指示に従ってください。
本記事では、StakedにおけるTezosのStakingの仕方をご説明します。(他の企業でも実際の手順はほとんど変わりません)
StakedのAddress: tz1RCFbB9GpALpsZtu6J58sb74dm8qe6XBzv
- TezBox walletを作成。もし既に持っている方はFundraiser Informationを入力しましょう。Fundraiser InformationはTezBoxを選択して、Restore Tezbox、その後Fundraiser Walletをクリックして確認できます。
- Fundraiser Informationを入力: お手持ちのPDF seed words、PDF email address、ICO password、もしくはKYC activation codeをアップロード。
- 新たなKT1アカウント(delegationのための特別なアカウント)をAdd Accountボタン(fee: 0.25 XTZ)から作成。
- tz1アカウントからXTZをKT1アカウントへ移動させます。メインのウォレットからSendを選択。KT1アドレスをTo addressに入力。XTZの数量を記入しSendをクリック (leave fee field blank)。
- KT1アカウントの中にあるDelegateメニューを選択し、Custom Delegateをクリック。
- 左記のアドレスを記入 tz1RCFbB9GpALpsZtu6J58sb74dm8qe6XBzv してconfirm。
これだけです!
通常、Stakingの報酬はすぐには発生せず、ある程度の期間(Tezosの場合は約1.5か月後)を要しますので、ごゆるりとお待ちください。
これであなたも、晴れてStakerとなりました!自分の資産を第三者に預けることなく、Stakingのような安定したリターンを得られる機会は魅力的ですね。今後もStakingを採用するトークンは増えていくと推察されているので、ご興味ある方は他の通貨にも挑戦してみるとよいかもしれません!