クリプト訪ねて三千里:第13 話 OTCXN

みなさま、こんにちは!NYのスタートアップらを毎日取り上げるコラム『クリプト訪ねて三千里』です。今日はまた初心に戻って金融インフラ系のOTCXNをご紹介。HQはサンフランシスコですが、ここNYにも支店を構えており、勢力を拡大している真っ最中です。

OTCXN: https://otcxn.com/

デジタルアセットにおけるカウンターパーティー/セトルメントリスクを軽減する

OTCXNは、以前紹介したTagomiと同様のプライムブローカー業を営んでいます。Tagomiと大きく異なる点は、彼らがバックエンドにおいてブロックチェーンを活用している点でしょう。

独自のブロックチェーン技術により、担保をカストディーに置いたまま取引ができ、更には透明性の向上からカウンターパーティー/クレジットリスクを削減することができます。これによって、信用の担保やISDAの必要性もなく、Webで基本的に取引が行えるとのことです。

具体的には、OTCブロック取引環境を整備しており、機関投資家や取引所らはカストディーに資産をおいたまま、Fix-APIを接続して、独自の潤沢なLiquidtyに繋げることができます。

また、既存のカストディアンに対しては、OTCXN自らがデジタルアセットの導入のコンサル、補助を行うサービスも提供しており、徐々に彼ら独自のネットワークを拡充しつつあります。

偏見はありますが、やはり今回のOTCXNのような機関向け金融インフラが整いつつあるような印象とBuysideの息吹をここNYでは日々感じますね。

ウェブサイトのみからでは理解しきれない部分が幾つかありましたが、OTCXNも5月のConsensus2019にて出展ブースを構えているとのことですので、機会があれば直接インタビューをしてみたいと思います!