クリプト訪ねて三千里:第694話
DeFi投資管理ツール xWIN

バイナンススマートチェーンで開発されたDeFiでの投資管理ツールであるxWINは、投資をもっと簡単にする体験を投資家に提供しようとしています。xWIN (エックスウィン)のメインプラットフォームとしての機能の一つがポートフォリオをよりよく分散させる機能です。今回はxWIN ANTGインデックスを使ってDeFiを体感してもらおうということで、開発者であるxwin.financeが記事を紹介しております。

xWin US-ANTG Index【xwin.financeの紹介記事】

ANTGインデックスはアマゾン (50%)、ネットフリックス (10%)、テスラ(20%)、グーグル (20%)を構成銘柄として組んでみた指数です。このような指数があるわけではなく作成者の好みで作られたオリジナルの指数であり、ANTGはこれら米株の頭文字を取ったものです。

ミラープロトコルでトークン化された米国の主要銘柄を追跡するトークン・バスケットを再現できます。これらの銘柄は分散化された世界(DeFi領域)でトークン化されておりパンケーキスワップで利用可能です。もちろん、直接に株式に投資しているわけではなく、合成資産としてミラーリング(鏡のように反映)しているという意味です。

 

米株の代表的株価指数であるS&P500をアウトパフォームしているチャートを示しておりますが、これはアウトパフォームしているからすごいというわけではなく、アマゾン、ネットフリックス、テスラ、グーグルという任意の銘柄を好みの配分で合成して指数として運用が可能であるということを示しています。テスラ大好きであれば、テスラ (85%)、アマゾン (5%)、ネットフリックス (5%)、グーグル(5%)と組み込んでTANG指数も作れます。

もちろん、S&P500と同じ動きのものも運用できますし日経225の運用も可能です。つまりは、DeFiで世界のあらゆる値動きに対してのエクスポージャーを取ることができるということです。

「エクスポージャーを取る」はちょっと難しいでしょうか。DeFiにおいてグーグルと同じトークンを持てばグーグルの株価が$1,800から$2,200になれば、同じ比率でそのトークンが値上がりすることを意味します。18万円分持っていれば22万円になります。そうなればわざわざアメリカの証券会社に行かなくてもグーグル株を手にしたのと同じ経済効果が得られます。※本物ではないので議決権はもちろんありません。本物と違うやんと見くびるなかれ。世の中のデリバティブ:先物・FX・CFDやオプションなどの金融派生商品はすべて同じ原理です。

 

誰でも指数が組成できますし、誰もがポートフォリオマネジャーになることが可能です。証券会社が焦る理由をご理解いただけますと幸いです。※焦っているのは感度の高い証券会社で、感度の鈍いところは暗号資産にマウントしていますし、DeFiと言っても通じません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

BRニュースレターにご登録ください!ご登録頂くと日本語版Weekly Does of DeFiが無料で読める!

ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。