相場分析27+バイナリーオプション2

みなさんこんにちは。ニューヨーク在住のIchiroです。

先週の大陽線から少しずつ上昇していますが上昇の勢いは弱いです。今回は分かりやすい日足チャートから見ていきましょう。

1.相場分析

(4/21/2018 10:00頃 at NYC 日足)

上から2番目の、水色のレジスタンスラインを目指しているのがよくわかります。この線は実は、丁度フィボナッチの23.6%のラインとほぼ同じ位置にあります。なので、ここまでは上昇するのではないかと思っています。

ただ日足全体は下落トレンドなので、この線に到達した直後反発下落する可能性が充分大きいと思います。いずれにしろこの線は要注意ですね。

次に4時間足を見てみましょう

(4/21/2018 10:00頃 at NYC 4時間足)

黄色の縦線は、4/16 0:00 – 4/20 20:00になります。

トレンドライン(ピンクの線)に沿って上昇はしていますが、中々エントリーしづらかったと思います。

緑のレジスタンスラインとトレンドラインの交点付近で、レジスタンスラインがサポートラインになりセオリー通り大きく上昇していますが、ここは入れないと思います。

その前の小さな陽線は直近高値を越えられなかったので、レジスタンスラインを越えた直後に反発下落する可能性があったからです。

私が入れると思ったポイントは、白い縦線の陽線が割と勢いよくレジスタンスラインを突破したすぐ次の足からです。しかしエントリーしたその次の、さっきの小さい陽線の所で、損切りラインにかかってしまう可能性がありました。

4時間足ではエントリーポイントが少なかったので、次に1時間足を見てみましょう。

(4/21/2018 10:00頃 at NYC 1時間足)

赤い線は移動平均線20で、青い線は移動平均線200になります。ここは白い縦線の長い陽線で右上がりの赤い移動平均線の上に復帰したので、上昇の勢いがあると判断して買いで入れたと思います。それ以降は、終値が赤い線を割った所で決済すれば利益になったと思います。

2.バイナリーオプション概要

先週バイナリーオプションを検討していると申し上げました。まだデモトレードを始めようとしている段階ですが、今日はオプション取引の概要について、私が理解している範囲でお話ししようと思います。

  1. オプション取引(options trading)
    オプションとは、将来のある一定期間内に、ある「モノ」(原資産:underlying asset)をある一定の価格(行使価格:strike price)で買う、または売る権利のことです。この買う、または売る権利を取引すること(つまり売買すること)をオプション取引と言います。
  2. コール/プット
    買う権利のことをコール・オプション(call option)、売る権利のことをプット・オプション(put option)といいます。FXのロング/ショートに似ていますね。
  3. 買い手/売り手
    オプション(コール/プットの2種類)を売る側をライター(writer)、買う側をホルダー(holder)と言います。ホルダーはライターにオプション料を支払って、オプションを購入します。このオプション料をプレミアム(premium)と言います。ホルダー(買い手)はこのコール/プット・オプションを使っても使わなくてもかまいません。義務ではありません。ライター(売り手)はホルダーが権利を行使した時には、それに応じる義務があります。

<例>
為替相場で1ドル=110円の時に、ホルダーが行使価格1ドル=108円のプット・オプション(売る権利)を、
プレミアムをライターに支払って買ったとします。その時点ではUSD/JPYは110円ですので、ホルダーは手持ちのドルを売る必要があっても行使価格1ドル=108円のプット・オプションは行使しません。市場で110円で売ったほうが高く売れるからです。従ってプレミアム分は損することになります。

しかしもし市場が急落して1ドル=106円になった場合は、プット・オプションを行使すれば(権利行使期間内での話です)市場価格より高い1ドル=108円で売ることができるので、差額分が利益になります。

ライターはホルダーの権利行使に応じなければなりませんので、市場で1ドル=106円で買えるところをわざわざ1ドル=108円で買わなければなりません。差額分は損失になります。もし市場が急変した場合は大きな損失を被る可能性があります。リスクは無限です。その代りプレミアムを貰えます。

上記は、そのままバイナリーオプションの説明になります。つまり一定期間後相場が行使価格より高くなると予想すれば、プレミアムを支払ってコール・オプションを買えばいいし、逆に相場が行使価格より下がると予想すれば、プット・オプションを買えばいいわけです。いずれにしろ個人投資家は、プレミアムを支払っていつもオプションを買う立場になります。

ヘッジしたい側から観れば、オプション取引は先物と同じです。ヘッジするためにそちらへ行ったら困る方向へ張ることになります。

例えば油田会社が将来産出した原油を売る場合は、原油の引渡し価格が下がると困るので下落方向へ貼ります(ヘッジします)。つまりプット・オプションを買うわけです。

逆に製油所とかは原油の仕入価格が上がると困るので、上昇方向へヘッジするためにコール・オプションを買います。

今後もしバイナリーオプションを始めることになったら、この場で皆さんにも色々お伝えしていくつもりです。

それでは次回またお会いしましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

ニューヨーク在住のFX兼業トレーダー。 専業トレーダーになって経済的自由を手に入れ、英語圏で本を出版 することを目指している。