本日は、ETHがDeFi:デファイ(分散型金融)に流れずにむしろ流出しており、ステーキング目的でデポジットコントラクトに預けられているというニュースと、ビットコインが上昇することで、逆にリスクが減少しているというお話をお届けします。
まずはモーニングスターのDeFiでロックされたETH・BTC急減、ETHのステーキング総額増加。これは冒頭でお伝えした通り、イーサリアムとビットコインがDeFi:デファイ(分散型金融)から引き揚げられているとの内容です。この二つの暗号資産が強いゆえに、DeFiでの投資妙味以上にこれら暗号資産を使って利益を追求しようとしている動きが見えています。つまり、イーサリアムはそれ自身のステーキング機能により利回りが得られること、ビットコインは恐らくアルトコインへの投資で使われるからという理由で引き揚げられていると思われます。DeFi:デファイ(分散型金融)マーケットも上昇していますが、それ以上に熱狂的なフィーバーが暗号資産のみで繰り広げられているということでしょう。
「価格上昇するほどビットコイン投資のリスクは減少」ビル・ミラーが独自見解を披露
これについては私も直感で納得しており、今や機関投資家の参入からビットコイン指数、ベンチマーク化、ETFなど金融商品の開発、米国取引所の先物上場など、存在感は増してきています。ビットコインの価値がゼロになるとそのインパクトは計り知れないものになっています。私は、つい4~5年前のビットコインが5万円~30万円相当だったときは価値がゼロになる可能性は十分にあると考えていました。今も、価値がゼロになっても致命的とならないポートフォリオ(超コンサバで現状にそぐわない・・)なのですが、流石にこの段階で価値がゼロになるということはないと断言します。
東証一部上場の会社が倒産して価値がゼロになることはありますが、ビットコインの価値がゼロになることはないという考えです。仮にゼロになった場合、世界の経済的インパクトはすさまじく、リーマンショックも比べ物にならない景色が拡がると思います。そして、それは起こりようがないと考えています。なぜなら、暗号資産のほうが今の紙マネーより断然優れているからです。
※ミラー氏の考えでは、今もまだビットコインは普及の初期段階にあるとのことです。
DeFi:デファイ(分散型金融)はまだまだキワモノとして扱われていること、今や暗号資産が徐々に注目され始めているということ、そしてそのタイミングであるがゆえに投資妙味はDeFiにあるということを、上記のニュースから読み取っていただければと思います。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。