Gasless WalletでDeFiの可能性を飛躍的に押し上げる!クリプト訪ねて三千里:第269話 Mosendo

OkexがDSR(Dai Saving Rate)を実装したとの報道。やはりこのような先進的な動きは中国が早いですね。仮想通貨交換業者はいわばNeo-Bank(新しい形の銀行)としての機能も期待されており、従来の金融にはまらない体系が求められますが、CexとDeFiの融合はその文脈において最も重要で必須な動きだと思います。

Mosendo:https://gasless.mosendo.com/

Gasless Dai Wallet

MosendoはGAS代(Eth)をユーザーが負担しなくとも、Daiのトランザクションを起こせるWalletを提供しています。よくDAIを送金しようと思ったときに、GAS代のEthが足りず、Daiを送金することが出来ない場合があります。(これはかなりイラつきますw)

MosendoはMCDの新しいUpdateを上手く活用して、Gasless Walletを構築しています。

詳しい仕組みはこちらからご確認いただければと思います!

ここでは、Mosendoがもたらした功績をまとめたいです。

その前にはまず、Smart Walletというものに言及しなければなりません。ArgentやMetacashを始めとする、送金手数料がそもそも会社負担もしくはDaiで支払えるような仕様を持つWalletのことです。

彼らSmart WalletとGasless Walletの大きな違いは2つあります。

 

1つは、”Smart Contractの数”、延いてはトランザクションにかかるコストです。Smart Contractの場合、送金トランザクションとは別にもう一つのトランザクションを実行しており、Gasを2回支払っていますが、Gasless Walletは1つのSmart Contract(Singleton)で済むため、コストが低いのです。

 

そして、もう2つ目、他のEth Walletと連携ができる点。一般的にSmart Walletは相互連携できない為、そのWalletからトランザクションを起こす場合、そのWalletにEthの残高を置かなければなりません。2つ以上のWalletを行ったり来たり、面倒くさい。しかし、Gasless Walletは相互連携が可能なので、そのWallet自体に残高がなくとも、他のWalletで支払えるという訳です。

 

一回の送金にかかるトランザクション手数料や頻度を鑑みれば小さな改善かもしれませんが、確実にユーザビリティは向上していますし、何よりDeFiの可能性を飛躍的に向上させる取り組み、素晴らしいです。

 

【Mosendo】

・出資ラウンド(2019/12現在): –

・資金調達額:ー

・ポジションや提携について

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