クリプト訪ねて三千里:第1047話
Web3_0の加速薬_Layer2スケーリングソリューション

以前、レイヤー2の簡単な概要について記事を書かせて頂きましたが、知れば知るほど凄いことが分かります。今回はさらにレイヤー2に関して深掘りしていこうと思います。

 

Ethereumの共同創業者であるVitalik Buterin氏は、ブロックチェーンで重要となるセキュリティ、分散性、スケーラビリティの3つの要素のいずれか1つは犠牲にしなければならないと述べています。

例えば、イーサリアムの強みは上記3つのうちセキュリティと分散性の2つです。結果として、拡張性に乏しくなっています。実際、トランザクション1つに数時間かかることや、かなり高額のガス代がかかってくることがあります。

 

レイヤー2

レイヤー2は、既存のブロックチェーンシステムの上に構築されるいわゆる2番手のフレームワークです。これらのレイヤー2スケーリングソリューションは、イーサリアム上に構築することで、イーサリアムのセキュリティ力と分散性を維持しつつ、より高速で効率的なものにすることができます。

Layer2 scaling solutions

レイヤー2スケーリングソルーションは主に4種類に分かれると考えられています。

  • State Channels
    +:資金をロックし、トランザクションのために仮想空間を使います。

―:この方法は、トランザクションにしか使用することができず、スマートコントラクトやコードには使用することができません。

  • Plasma
    +:多数のチルドチェーン(メインチェーンのコピー)を使用する。
    ―:資金の引き出しに長い待ち時間があり、スマートコントラクトには使用することができない。
  • Sidechains(メインチェーンに付随するセカンダリーブロックチェーン)
    +:メインチェーンの動作をオフロードするのに役立つ

―:別のブロックチェーンとなるため、セキュリティ面での懸念がある。

  • Rollups
    基本的には、複数のトランザクションを1つのトランザクションにロールアップ(1つにまとめるイメージ)し、それをメインチェーンにプッシュするものである。

ロールアップには2つのタイプがあります。

ZKrollupsは高速だが、スマート・コントラクトを使用することができない。

Optimistic Rollupsは、スマートコントラクトを使用することができるが、速度が遅い。

 

 

 

まだまだ完璧とは言えませんが、レイヤー2ソリューションは、現状のイーサリアムに必要なスケーラビリティをもたらすものになると考えられます。

こうして市場がシフトしていけば、Web3.0を大きく加速させることができるかもしれません。

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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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