クリプト訪ねて三千里:第1346話
Web3の安全性とマスアダプション

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ブロックチェーンのプロジェクトと、暗号化技術はかなり密接に結びついています。ビットコインなどでは楕円曲線暗号が使われていたりしますが、近年の量子コンピューターの発達により、安全性を担保するためには更に堅牢な暗号化技術が必要になる未来はすぐきてしまうのではないかと思っています。
そんな中で、量子暗号のプロジェクトとの連携というのは今後需要が高まってくるのではないでしょうか。Web3においてはウォレットアドレスがアイデンティティになりますが、ウォレットアドレスは資産と直接結びついているのでセキュリティは最重要と言っても過言ではありません。そのため、どのような暗号化技術を使っているのかということも、今後投資家やユーザーがプロジェクトを判断する上で一つの指標になってくると思います。

量子コンピューターによる攻撃にも対抗しうる量子暗号の技術は、現在研究が進められている中でもかなり安全性の高い分野であると思います。例えば、ゼロ知識証明などの技術により、相手のウォレットアドレスがわからなくても資産のやり取りができるようになったりもします。これは、自分の保有資産を取引相手に明かしたくない、自分の使っているアドレスを相手に知られたくないなどの需要に応えています。

その他にも、スマートコントラクトウォレットなどにも注目しています。
MPCと呼ばれる、秘密鍵を分散して所有させる技術を使うことで、ユーザーや一企業が秘密鍵を管理しなくても安全に秘密鍵が管理される設計ができつつあります。これはつまり、メタマスクなどで今までシークレットフレーズなどを控える必要があったものが必要なくなるので、Web3ネイティブではないユーザーに対しての拡大が容易になるのです。

量子暗号やスマコンウォレットなどの話もそうですが、新規ユーザーには難しい話がかなり多いのが現状です。いつの間にかWeb3の世界に足を踏み入れていたという世界観を達成させられるように、私自身のプロダクトも作り上げていきたいと思っています。

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現在の実体経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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