クリプト訪ねて三千里:第1280話
中国のデジタル通貨取引額が1000億元を突破、中央銀行が発表

中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の取引額が2022年8月31日時点で1000億元(約139億ドル)を超え、2021年末の約880億元から上昇したと、中国人民銀行(PBOC)が2日に発表しました。金融政策規制当局を引用したロイターの報道によると、この支出には3億6000万件の取引が含まれています。

このデータは、世界で最も人口の多い国の金融当局がデジタル人民元(e-CNY)の展開を進め、その試験範囲を絶えず拡大する中で発表されたものです。CBDCは15の省・市に導入され、560万の商店が人民元のデジタル版を受け入れています。

デジタル人民元はこれまで主に国内と小売りの決済に使われてきましたが、北京は企業や金融分野、税制、政府業務にも導入する意向であると中央銀行は指摘しました。また、AlipayやWechat Payといった従来のデジタル決済システムとも接続したい考えで、最近、利用シーンの拡大を促しました。

e-CNYを使ったクロスボーダー決済の拡大も計画されています。中国人民銀行は最近、香港、タイ、アラブ首長国連邦の通貨当局とともに、国際決済銀行(BIS)が調整するプロジェクトに参加し、いくつかのCBDCと国際決済のテストを行いました。

人民元のデジタル決済インフラを香港のデジタル決済システムに接続するための措置がとられています。中国の特別行政区は、独自のCBDCを試験的に導入する準備を進めています。e-HKDと呼ばれるデジタル香港ドルの試験運用は年内に開始される見込みで、この件に関する公開協議の後に行われています。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。