オンチェーン取引においては、表示価格ではなく「どのサイズでどの価格になるか」という実効流動性の評価が重要になっています。
特にAMM(Automated Market Maker)の普及により、従来の板モデルとは異なるスリッページ構造が市場に影響を与えています。
AMMのx*y=kモデルにおける流動性の実効深度を分析し、AMMカーブとスリッページの非線形性を基に、実効流動性を構造的に見ていきましょう!
AMMの基本モデル
代表的なAMMは以下の式で表されます。
x * y = k
ここで、
- x = トークンAの量
- y = トークンBの量
です。
この関係により、価格はプール残高から決定されます。
スリッページの非線形性
AMMでは、価格は一定ではありません。
特徴
- 小さな注文 → 影響小
- 大きな注文 → 影響急増
これは曲線構造によるものです。
実効深度の概念
実効深度とは、
- 一定価格変動内で約定可能な数量
を指します。
板モデルでは直線的に評価できますが、AMMでは曲線的です。
コスト関数の理解
約定コストは以下で表されます。
- 入力量
- プール残高
重要点
コストは線形ではなく、
- サイズが増えるほど加速度的に増加
します。
板モデルとの違い
CEX(板):
- ステップ状
- 局所的な深さ
AMM:
- 連続曲線
- 全体で流動性提供
この違いが戦略に影響します。
実務的な評価方法
以下を確認します。
- 1%スリッページでの約定量
- プールサイズ
- 価格変動幅
トレードへの応用
1. 注文サイズ最適化
- 大口は分割
2. プール選択
- 流動性の深いペアを選択
3. タイミング
- 流動性変化を監視
AMMにおける流動性は、単純な量では評価できません。
重要なのは、
- 曲線構造
- 注文サイズ
です。
実効流動性は、サイズごとのコスト関数として理解する必要があります。
オンチェーン取引では、価格ではなく「どのサイズでどのコストになるか」が戦略設計の基盤となります。






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