皆さま、こんにちは。クリプトトレーダーです。本日のテーマは「ビットコインに投資できないのは自然なこと? その理由を挙げてみた」です。
昨年12月に記事「石頭が仮想通貨トレードに参入できないワケ」でビットコイントレードに参入できない人たち(標的は、知ったか風の金融マン)を皮肉ってみましたが、今回は一般の人が参加できない・・・その障壁(バリア)についてしっかりと説明していきたいと思います。
ビットコインに投資できない・・・のはむしろ自然だということがわかって頂ければいいのかなと思います。障壁(バリア)が理解できれば案外すんなりと手を出せるものなのかもしれませんが、だからといって仮想通貨を持ちましょうと推奨しているわけではありませんのでご安心下さい。
社会性のある人=一般常識がある人
社会性のある人には「自然感覚」というのが備わっています。社会の常識とでもいうでしょうか。ただで儲け話を持ってくる者はいない、ただほど怖いものはない、うまい話には裏がある、美人にはトゲがあるという言葉と同義で、これらうまい話を拒絶するのが「自然感覚」です。
フィンテック(金融&IT)知識に長けた人は、仮想通貨というものが理解でき、彼らの自然感覚にもマッチするのでしょうが、たいていの人はそんな知識を持っていません。
ストレートに言うと、仮想通貨は「自然感覚」にマッチしないのです。むしろその感覚を持たずにビットコインを買ってみて儲かったとウハウハしている人はこれから先もヤバイです。悪徳商法に引っかからないように気をつけましょう。
自然感覚に反する仮想通貨特有の事象として、マイニング、デジタル資産、高リターンを挙げてみます。この中で、実はマイニングだけは反証できなかったです。
マイニングについて
マイニングとは、パソコンに計算をさせて仮想通貨を生み出す(発行させる)ことです。まず、この仮想通貨が生成されるということにうさん臭さを感じる人もいるかもしれませんが、仮想通貨生成そのものはうさん臭くないです。なぜならば、いくつかの仮想通貨自体が「マイニングをすることで仮想通貨を生成できる」という事前ルールを設定しているからです。
計算の仕組みは簡単です。乱数を発生させて、数字が一致したら当たりが出るのと同じ原理です。運が良ければ連続して仮想通貨をゲットできる仕組みになりますが、あまりに大量の計算を繰り返さなければならないので運というよりは作業量の勝負となります。
思考パターンA:マイニング→儲かる
このロジック(思考回路)だけの人はむしろ危険です。小学生に多い思考パターンで、直感で動いてうまくいく時もあるとはいえ、世の中のほとんどはそうではありません。
思考パターンAの分解
- マイニング→仮想通貨が生成される
このロジックは前述の通り、そういうルールだからそのまま通ります。 - 仮想通貨が生成される→生成された仮想通貨に価値がある
このロジックは次の【デジタル資産について】で説明しますが、このロジックに納得できない方は多いと思います。それが自然感覚であり、納得できないのは当然なのかもしれません。
マイニングについて:社会的な役割
マイニングをすることによる社会的な役割ですが、残念ながら全く見いだせませんでした。マイニングは人類や社会にとって価値を与えるのでしょうか。
マイニングの原資は、電気代と効率的なハードウェアです。これら資源を計算力に変えて価値を創造します。なので、ITのハード面の進化・発展を促す。(より計算速度を早める。)というマイニングの効用があるかもしれませんが、電気代の消費(エネルギーの消費)はむしろ我々の首を締めています。
マイニングで電気代を消費することはすなわち浪費であり、電気を生み出すそのプロセスが環境破壊につながっていることから、あまり社会によくないのかなと思っています。
マイニングについて:社会的メリット
電気代の消費(エネルギーの消費)により、このままではいけないと我々が気づき、太陽のような無限エネルギーを活用する方向に舵を取る、あるいは月や火星などの他の星でマイニングをする動機が生まれて宇宙産業が発展するという付随効果が期待できるかもしれません。が、私にとっては少なくともこれらの思いつきが限界で、マイニング行動については、何ら社会的メリットが感じられません。なので、マイニングをすることに違和感を感じる人は多いかもしれません。
デジタル資産について
仮想通貨に価値がある、というのはもはや疑いようのない事実です。1枚のビットコインが100万円と値段がついていて、それを円に転換しておいしいものが食べられるのです。現在、仮想通貨の値付けができているというのがゆるぎのない事実です。
なぜ、仮想通貨に値段がつくのかということですが、それは利用価値があるから、価値があると人々がみなしているからということです。仮想通貨自体は、実社会に十分に浸透するまでにはいたっていませんが、実社会での利用が進むと期待されています。その期待感が価値を生んでいます。そして、価値の流通が可能である、交換ができる、陳腐化しない、といわゆる通貨の特徴を兼ね備えているのが根本原理としてあります。
そもそも紙幣を考えてみて下さい。ただの紙です。燃やせますよ。紙幣が持つ魔力というのは、紙幣に備わる信用力と言ってもいいでしょう。みんなが紙幣に価値があると思っているから、紙幣に価値があるのです。仮想通貨も同じ原理です。
仮想通貨に価値はないと言っている人は多いです。でも、1万円札に価値はないとは言えませんよね。では少し昔に戻ったと仮定して、印刷技術が生まれたばかりの時代であれば、紙に印刷されただけのものがお金であると言っても信じない人が多くいたと思います。同じことが、現代の仮想通貨にも当てはまるのではないでしょうか。
現代の経済では、仮想通貨は紙幣よりも優れています。物質的ではないことと、暗号化ができるという意味でネット社会に非常に親和性があるからです。
うどんを食べてそれをうまいと感じる喜び、ダイビングをしてきれいな海を見る喜び。物から経験経済へと発展していく過程で、物質的なものが手に入らなくてもお金を交換するという感覚を我々は既に持っています。その対価をわざわざ紙で交換しなくても、ピッと電子的に価値を交換したほうが便利じゃないですか?(既にクレジットカードが存在するので、それと同じ仕組みだと考えればいいですね。)
高リターンについて
10~100倍のリターンなんて、金融市場の取引をしたことがある人にとってはありえないリターンです。しかしよく考えてみれば、まだ成熟していないマーケットだとすれば全く持って説明できる現象です。
算数のテストが常に85点の人が90点を取ったら6%アップです。でも常に15点の人が30点を取ったら2倍です。同じ原理で、体重5kgの人が3年後にはなんと15kgと3倍になる。2歳の人が4年後になんと3倍の6歳になる。と言っても、まあ当たり前でしょう、と言われるだけです。
算数のテスト85点の人が170点になるはずがないですし、体重70kgの人が210kgになったり、60歳の人が180歳になるという話をしているわけではないのです。
まだまだ仮想通貨は黎明期で、実社会の決済が近くのコンビニでできるわけではありませんし、大手の金融機関も徐々にとはいえほとんどが参入できていません。だから高リターンは全然あり得る話だということです。
まとめ
仮想通貨が流行っているからと言って手を出すのではなく、自分自身で納得して手を出すということのほうがはるかに価値があります。今回の記事で、少しでも理解が深まれば幸いです。それではよい一日を!
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