ブロックラビットでお届けしているシリーズ「クリプト訪ねて三千里」の第34話でご紹介したTheTieに、5月27日にもっと詳しくその動きを知るため、共同創設者のJoshua Frankさんにお話を伺ってきました。本記事は5月31日に公開したインタビュー記事とは別のアングルから取り上げた記事です。
同社は、透明性と無料データの提供を誇るデータ分析会社です。ウェブサイトにいけば、クリプト市場の包括的な概要が把握できるだけでなく、特定のコインやトレンドの詳しい分析も知ることができてしまいます。透明性という面では、The Tieがどのようにデータを収集し分析するかについての情報が公開されており、誰でも容易にそれを取得できます。
TheTie: https://thetie.io/
インタビュー内でFrank氏は次のように述べています。「The Tieは2017年12月に、Social Market Analyticsという会社から派生した会社です。彼らは大手ヘッジファンドや伝統的な金融機関に従来の資産に関する感情データを提供する大手企業です。そのため「Twitter Firehose」と呼ばれるものにアクセスすることができたわけです。 それにアクセスできる世界中で4社しかありません。これがあれば、Twitterの上のあらゆるつぶやきを完全にリアルタイムで収集・分析できます。」
これに目をつけたThe Tieは、特定コインレベルまで暗号通貨市場のトレンドを分析するために、こうしたデータを活用しています。
株式投資の伝統的なプラットフォームでは、この手のデータや情報はすべて利用可能です。ニュースフィードやファンダメンタルズ、チームの経歴などをチェックできるのは当然で、その上、資産取引やポトフォリオの管理、税金の管理、納税だってできる。「私たちのプラットフォームが向かおうとしているのもまさにそういう方向なのです」とFrank氏は語ります。
「The Tieのアイデアは基本的に、透明性が高く、信頼できるデータに重きを置いたプラットフォームにあります。」
The Tieは感情データ(ツイートなど)、独自データ、技術データなど、さまざまな形式のデータを用いた無料のデータ分析プラットフォームです。彼らのデータ測定基準は透明性があり、すべての分析結果をウェブサイト上で自由に見ることができます。ユーザーは各コインを個別に分析したり、コイン同士で比較しあったり、法定通貨と比較したりすることもできます。
インタビューで共同創設者のJoshua Frank氏は、次のように述べました。「ユーザーは今日のニュースが価格にどんな影響を与えているか見ることができるわけです。そのうえ私たちなら、異なる感情ベースの指標も提供できます。」
誰でもサイト上で見ることのできる前週のデータに戻って、暗号通貨の実際の価値の変化と彼らの予想を比較することで、The Tieの予測の正確さを確認することができると、Frank氏は指摘します。同社ホームページで興味のある暗号通貨を選択し、「Price Projection Chart」をチェックするだけです。そうすれば、実際の価格(黒い線)がほぼ必ずThe Tieの予想範囲(青い領域)に収まっていることがわかります。
しかし、報じられている価格と出来高をそれらが正しいという前提で観察しているだけではありません。 The Tieが実際にアクセスできるデータ量があれば、次のようなことが可能になります。Frank氏は、「The Tie上の情報はすべて無料です。 私たちはユーザーに何もチャージしませんし、広告もありません。どのクリプト系企業からもお金も受け取っていません。アイデアとしては、仮装通貨取引所をまたいで取引を始めた時に、月ごとではなくそのつど少額の手数料を払うだけでいい、ということです。月ごとの手数料などというものは必要ないと私たちは考えています。クリプト界でそんなことをしている人はいないでしょう。」
インタビューの(後半)では、The Tieのデータ分析がどのようなものか、どんなことが無料のプラットフォーム上でできるのかについても具体的に踏み込んでいるので、ぜひ全文(英語)もチェックしてみてくださいね。英語オリジナル全文(前半)はこちらをクリック!