EDCON at Torontoの登壇予定の方々のまとめ(DEXフォーカス版)

EDCON(Community Ethereum Development Conference)に公式メディアとして取材にいくことになりました!EDCONはEthereumコミュニティーの一員であるLinkTimeが主催でカナダのトロントで明日5月3〜5日の3日間開催されます。そこで事前に今回のEDCONでブロックラビットとしてはしつこいほどにDEXにフォーカスして取材をしてまいります!スピーカーの中からDEX系のサービスの開発者やファウンダー、DEXについて講演予定の登壇者を事前にチェックしましょう。

それとともにEthereumのこれまでと今後を見ることができるとても貴重な3日間になると思います。なんてったって、Vitalickくるし、Joseph Lubinも来ますし、クリプト、ブロックチェーンがらみの重要人物が全てトロントに集うといっても過言ではないのでは。

また、このイベントの中で行われるSUPER DEMOというプレゼンの10人の中にCOUGER社の代表取締役CEO: 石井敦さんが出てプエゼンされるということも聞いておりますのでこちらも楽しみですね。

 

Vitalik Buterin

Ethereumの共同設立者

ロシア生まれ、カナダのプログラマーで、現在24歳です。言わずと知れたEthereumの創始者であり、Ethereum 財団の共同設立者です。Ethereumはスマートコントラクトを実行するための分散型アプリケーション(Dapps)のP2Pプラットフォーム。16歳の時、お気に入りのゲームがユーザーを無視した勝手な変更を行い、泣き寝入りをした経験から中央型システムに反発。ユーザーが自ら決定できる、現在の分散型の研究を開始しました。ポジティブな生活に貢献すると、老化防止研究に寄付もしています。

Ethereumにおいて、現在採用しているコンセンサスアルゴリズムPoWからPoSへ移行するプロジェクト「Casper(FFG)」、Ethereumのスケーラビリティ問題をオフチェーンで解決する「Plasma」、Ethereumのメインチェーンでのスケーラビリティ問題を解決する「Sharding」の3つの技術が注目されています。

Aya Miyaguchi

Ethereum 財団のエグゼクティブディレクター

この2月よりEthereum 財団の執行役員エグゼクティブディレクターに就任。サンフランシスコでマイクロファイナンスを専攻、MBAを取得したのち、ビットコインが開発途上国で女性の自立支援として活用されていることを知り、ブロックチェーン技術に興味を持ったそうです。ブロックチェーンが世界中で起きる不平等や不均衡を解決できる可能性があると考えています。

Omisego日本ブロックチェーン協会の創立に関わる中で、日本は分散型の運用に向けての法的枠組みを強化しており、世界の中でも仮想通貨の採用に前向きな国であるとし、ブロックチェーン技術の世界と日本とを結ぶ架け橋になる存在です。

 

Joseph Lubin

ConsenSysの設立者

Ethereumの共同設立者

最大のブロックチェーン技術であるEthereumのホワイトペーパーを見てすぐにLubinとVitalikはEthereumを立ち上げました。その後にEthereumのブロックチェーン技術を用いた分散型アプリケーション(DAPPS)の開発のためConsenSysを設立。「Gnosis」などの分散型、スマートコントラクトのプロジェクトで、Ethereumのエコシステムに製品とサービスを提供しています。Ethereumネットワーク上でブロックチェーン戦略を策定し、企業のビジネスプロセスの開発を支援しています。今年2月に発表された「世界仮想通貨長者番付」で2位になっています。

Joseph Poon

EthereumPlasma」のライトニングの開発者

タイ人。Omisegoのホワイトペーパーの共同執筆者でありアドバイザー。BitcoinのLightning Networkホワイトペーパーの共同編集者。またEthereumのスケーラビリティ問題の解決のための新しいプロジェクト「Plasma」をVitalik Buterinと共に開発中です。

Emin Gün Sirer

仮想通貨とスマートコントラクトの主導・

Cornell大学准教授

フィンテック専門家。今回の登壇者でもあるVlad Zamfir、Dino Markと共に、事件が起こる前にThe DAOの脆弱性を指摘した論文「A Call for a Temporary Moratorium on The DAO」を執筆公開した3人のうちのひとり。

今回は「BitcoinとEthereumにおける分散化:縦方向の研究結果」という演題により登壇、期待が高まります。

Jun Hasegawa

Omiseの設立者

Omiseはブロックチェーン技術を使用するベンチャーであり、OmiseGOはその子会社で、オンライン決済システム「Omise」で使用することができる仮想通貨・決済ベンチャー会社です。

OmiseGOが作られた発端は、世界の決済サービスが発展途上国では不利になっている現状を改善しようというものでした。日本では誰にでも銀行口座やクレジットカードがありますが、東南アジアなどではまだそうではありません。しかしスマートフォンは普及しています。スマホ同士で決済ができるようにしよう!として作られたのがOmiseGOです。Ethereum財団が初期に投資を行ったスタートアップで成功を納めました。長谷川潤自身、フォーブスジャパンが選ぶ注目の日本起業家2018の第8位にも選出されています。

OmiseGOはネットワーク上で通貨や資産を送受信できるようにするため、ブロックチェーンには分散型交換(DEX)が含まれます。OmiseGOのブロックチェーンは、他のブロックチェーンが接続できるハブとしても機能する分散型オープンプロトコルです。

Loi Luu

スマートプールの開発・KyberNetworkのCEO、共同設立者

KyberNetworkはDEXではなく、分散型の販売所であり、また決済アプリケーションを提供しています(ベータ版)。Ethereumのメインネットに導入されています。昨年9月に公開されたばかりですが、Vitalik Buterinが携わっていることもあり、注目を集めています。確認不要での承認を行うことができ、デリバティブ取引により価格変動のリスクを避け、即時決済が可能なサービスです。

Loi Luuはシンガポールで「スケール拡大時のブロックチェーンと仮想通貨のセキュリティ」の論文で博士号を取得。Ethereumのスマートコントラクト用のオープンセキュリティ分析の「Oyente」を開発。また既存の仮想通貨の基盤を保護し、より分散化されたマイニングを可能にするスマートプールを共同設立しています。

Jae Kwon

Cosmosの「Tendermint」開発者でありCEO

DEXの将来が期待されているアトミック・スワップを使用するプロジェクトCosmosTendermint」の開発者。「Tendermint」はスケーラブルな分散型のアプリケーションの開発をを助ける、不正が起こらないようにするソフトウェアです。Dapp開発者は「Tendermint」を使用することでブロックチェーンネットワークや、コンセンサスアリゴリズムにリソースを割かず、アプリケーション層で開発を行うことができます。

CosmosはHubとZoneのブロックチェーンをつないでトークンの送受信が可能です。ブロックがブロックチェーンに追加されたら、即時にそのブロックに含まれるトランザクションが確定するのが特徴です。

Jae Kwonはコーネル大学を卒業後、B.S.コンピュータサイエンスの学位を取得し、AlexaやYelpなど、シリコンバレーのアプリケーション開発チームを率いたり、グーグルアドワーズのキャンペーン行っていました。その後、メールなどから日常生活を追跡されるのを防ぐiPhoneアプリの開発をするiDoneThisを共同設立。2014年から「Tendermint」を開発中です。

Stefan George

Gnosisの最高技術者

GnosisEthereumのプロトコルで構築されたDEXです(開発中)。ブロックチェーン技術により、「予測市馬」が実現できるのではないかと期待されています。

GNOとOWLという2つのトークンを持ち、GNOはOWLを生成します。生成されたOWLで予測市馬のサービスに対して支払いが可能です。分散型市場予測アプリケーションAugurと異なるのは、開発者がアプリケーション層を作ることができます。予測市場の次世代のツールとなると期待されています。

Stefan GeorgeはGnosisの前はConsensysでEthereumネットワークに基づいた分散アプリケーション(dApp)の開発をしていました。今回は「分散型交換の問題と解決」について講演します。

Gustav Friis

Trustlines Networkのプロジェクトを牽引

Trustlines networkは「Tendermint」ネットワークを使用し、銀行に依らないP2Pのモバイルの支払いを提供しています。

Ron Bernstein

ParadexのCEOでファウンダー

ParadexOxプロトコルを用いたDEX。 トークンを保護するWeb3対応ウォレットMetaMaskLedgerをサポートしています。

Ron Bernsteinは、先物取引のトレーダーでしたが、予測市場に興味を持ち、イントラードを設立し予測市場をリードしました。その後Augurで、分散型アプリケーションの開発が、予測市場、仮想通貨、トレーディングにどう適用されるのかについて開発を進め、P2Pの分散型ERC20トークン交換を行うParadexを立ち上げました。

Lefteris Karapetsas

Raiden Coreの開発者

Raiden Networkはオフチェーンのスケーリングソリューションです。Ethereumのプロトコルで構築されERC20トークンを交換できます。Ethereum版ライトニングネットワーク「Raiden Network」の技術を利用したDEX、raideEXなどのプロジェクトを開発中です。Liquidity.NetworkもRaiden Networkに参加しています。

Lefteris Karapetsasは東京大学卒業、ドイツを拠点としたデベロッパーです。Ethereumの支払いチャネル、Raiden Networkについて講演します。

Doug Petkanics

Livepeerファウンダー

LivepeerとDEXのTruebitによるオフチェーンのスケーラブルな検証について話します。

Piotr Janiuk

Golem最高技術責任者

Golemは、計算能力をP2Pで取引する分散型コンピューティングプラットフォームです。Ethereumの上に構築、GNTというトークンを発行しています。その方法は世界中の使われていないコンピューティングパワーを共有し、シェアリングエコノミーの考え方を実現しようとしています。

GolemのSGXによる任意の計算 アーキテクチャ、セキュリティリスク、効率のトレードオフについて話します。

Yungchen Hsieh

JOYSO最高技術責任者

台湾にあるJOYSOは半分散型(ハイブリット型で集中型と分散型の双方の良いところを併せ持った)取引所、HEXです。アクセスを分散化し、セキュリティは中央交換所を経由しませんが、注文管理を集中化し、完全分散化よりスピード、マッチング、顧客満足を向上させ、コストを削減できます。

Konstantin Gladych

ChangellyのCEO、共同設立者

ChangellyPoloniexBittrexを含む暗号化取引プラットフォームによる両替所です。CEOのKonstantin Gladychはロシア人で、トレーディングのモバイルアプリ開発の経歴の持ち主です。

DEXの相互運用性を解決するとして注目されるブロックチェーン・アトミック・スワップについて講演します。

Ash Han

Upgroundの代表・ピアグループとDeconomyの開発。CosmosOmiseGOQtumの顧問

韓国人、Sungkyunkwan大学出身。Cosmosほかの顧問を務め、分散型経済専門家、起業投資家のDLT調査、DLT分析されたフィンテックなどを専門にしています。

Donnie Harinsut

OmiseGOの最高責任者、共同設立者

NTTを含む、12年以上の通信業界と金融技術業界での実績を生かし、Omiseの創立メンバーとなりました。Omisegoで企業家精神に基づき、金融技術の世界に新しいマーケティングとスタートアップを行なっています。

Vignesh Sunderasan

Lendroidのプロジェクトを牽引

LendroidはDEXのERC20トークン交換のプロトコルで、共通・集中・分散型の取引間の共有流動性プールを提供しています。分散型デジタルアセット融資プラットフォームにより、LENDROIDでビットコインを担保にしてお金を借りて、アルトコインを買うことができます。

Vignesh Sundaresanはブロックチェーンの起業家であり、オープンプロトコルLendroidのプロジェクトを設計しています。

ブロックチェーン技術、バックエンドプログラミング、ソフトウェア製品管理、マーケティングパフォーマンスメカニズム、知識組織、データマイニングの専門知識を持つプログラマーです。

製品開発で10年以上の経験を積んだのち、オープンプロトコルに興味をもち、Bitcoins、Ethereumベースのソリューションなどを経たのち、2013年にBitaccessを共同設立し、Bitaccess ATMネットワークを拡張したソフトウェアを構築しました。

いかがでしたでしょうか?錚々たるメンバーがおとづれますよね。EDCONいらっしゃる方がいれば是非ともご連絡ください!hello@blockrabbit.io まで!一緒にブロックチェーンの未来をチェックしましょう!