クリプト訪ねて三千里:第804話ポリゴン(MATIC)の説明、DeFiでETHのガス代を節約

イーサリアム・メインネットのガス料金はかなり高く、DEXのスワップでは手が出ないほどです。100円の送金で2000円を支払うというとわかりやすいでしょうか。

ブロックチェーンの革新性は、オープンで自由な金融システムが作れることです。まさに分散型アプリケーションの世界が提供するものであり、ほとんどのDeFiアプリはイーサリアム上に存在します。ただ1つ、問題はネットワーク手数料が高いことです。幸いなことに、ポリゴンというサイドチェーン・ネットワークを使うことで、イーサリアムトークンをほぼゼロに近いコストで保存、転送、使用することが可能になります。

 

ポリゴンとは?
ポリゴンは、イーサリアムのスケーリング技術の一部の開発に貢献した才能あるイーサリアム開発者のチームによって2017年に設立されました。ポリゴンはかつてマティック・ネットワークと呼ばれていましたが、今年の初めにポリゴンにブランド名を変更しました。これは、プロジェクトが単なる単一のレイヤー2チェーンから、イーサリアムのスケーラビリティソリューションのツールキットを提供することにシフトしたことを示すものです。ポリゴンの目的は、イーサリアムのセキュリティを維持しつつ、イーサリアムのブロックチェーンの速度を向上させることにあります。ポリゴンは、イーサリアムの500倍以上の速度を持つ、子チェーンと呼ばれるイーサリアムブロックチェーンのコピーを作成することで、これを実現しています。

マティックトークンは、ポリゴンのガス料金の支払いにも使用されており、ポリゴンのガス料金はイーサリアムのガス料金の数千倍分の1になります。ポリゴンのスピードと低コストは、特にイーサリアム・メインネットで人気のあるアプリの多くがポリゴンに移行していることを見てもイーサリアムの代替ネットワークとして人気を博しています。

メタマスクでポリゴン用のウォレットを作成する方法
ポリゴンを使用するには、メタマスクの設定が必要になります。Webページの右上にある「Ethereum mainnet」と書かれた部分をクリックします。すると、ネットワークのオプションが表示され、その下に「Custom RPC」というオプションが表示されます。これをクリックします。

設定は以下の通りです。

Network Name: Polygon Mainnet
New RPC URL: https://rpc-mainnet.maticvigil.com/ 248
ChainID: 137
Symbol: MATIC
Block Explorer URL: https://explorer.matic.network/ 83

 

イーサリアムトークンをポリゴンネットワークに追加する方法
メタマスクウォレットをポリゴンネットワークと互換性のあるものにしたら、次のステップはメタマスクウォレットにポリゴンネットワークで使用したいイーサリアムトークンをロードします。しかし、メタマスクで作成した MATICの ウォレットアドレスに直接 イーサリアムトークンを送ることはできません。Matic Bridgeを使って変換できるように、まずメタマスク上のイーサリアムのウォレットアドレスに送信する必要があります。

Move funds from Ethereum to Polygon

「イーサリアムからポリゴンへ資金を移動させる」という文言が確認できると思います。これがブリッジ機能です。イーサリアムメインネット→橋渡し→ポリゴンネットワークという作業を行います。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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