直撃インタビュー:EON Capital – Staking As A Service の台頭 その2

現在、ブロックチェーンの分野で急成長を遂げている市場が、プルーフ・オブ・ステークおよびステーキング代行サービスであることはStakedの記事でもご紹介しました。そこでブロックラビット編集部は、同様の代行サービスプラットフォームを提供する「Eon Capital」のAlex Napheys氏(パートナーシップ&セールス責任者)およびEvan Weiss氏(法務顧問)にも、6月25日に突撃インタビュー!その一部を日本語でご紹介します。

EON Capital: https://eon.capital/

本題に入る前にプルーフ・オブ・ステークとはそもそもなんなのかというと、簡単に言ってしまえばブロックチェーン上のサービスへの攻撃を防ぐためにユーザーを参加させるセキュリティシステムとして元々存在する、プルーフ・オブ・ワークの代替システムということになります。プルーフ・オブ・ワークでは通常、単独ユーザーまたは一緒にマイニングした小集団に報酬が提供されますが、プルーフ・オブ・ステークでは各市場におけるユーザーのトークン保有率に基づいて報酬が提供されます。

6月25日のインタビューで、前述のNapheys氏は同社の事業について次のように語ってくれました。 「私たちは個人および企業クライアント双方にステーキングの代行サービスを提供しています。新たに台頭してきた数々のプルーフ・オブ・ステーク・ブロックチェーンに伴って、ユーザーも新たな機会を模索し、その上昇気流に乗ろうとしています。彼らは積極的にプルーフ・オブ・ステークのシステムに参加するため、トークンをステークしようとしているわけです。とはいえ、そのプロセスは非常に時間もかかるし、複雑で難しいのが現実です。だからこそユーザーは自分ですべてをやろうとは思わないのかもしれませんね。それでサービスとしてのステーキングソリューションという選択を模索するのでしょう。」

 

Alex Napheys

とはいえ、前回の記事でも触れたように、こうした代行サービスはプルーフ・オブ・ステーク市場が急激に拡大するなか、雨後の筍のように増殖中という現状にあります。そこで、競合他社との違いは何か?というストレートな質問を、Stakedの時のようにぶつけてみたところ、Napheys氏は次のように答えてくれました。「Eonは関連業者間でも、もっとも安い手数料でサービス提供していることにプライドを持っています。具体的にいうと報酬の5%のみです。さらなる顧客サービスも提供していて、たとえば納税ソリューションなどがそれに当たります。その上、まもなくユーザー向けのダッシュボードが利用可能になります。これさえあれば、全クリプト資産をそれぞれのトークンでステーキングできるようになるのです。従来のワークフローは非常に複雑ですが、私たちのダッシュボード上では、そのプロセスが1つの単純かつ合理化されたかたちにまとめられています。」

前述のWeiss法律顧問も次のように加えました。「私たちは、ステーキングにまつわる法律や規制の最前線を常に追い続けています。ご存じかもしれませんが、ステーキングは非常に新しい分野で、まだプロセスの初期段階にあると言えます。そのため、このテクノロジーがどのように規制されていくのかについて、規制当局や政治家と積極的に関わることで、この分野をリードしてきました。米証券取引委員会(SEC)や商品先物取引委員会(CFTC)、英国の規制当局の関係者などとも話す機会を持って、ステーキングが実際どのように機能するのか、いわば啓蒙活動をしているのです。こうした努力がトークン保有者を守り、ひいてはプルーフ・オブ・ステークの今後の繁栄に繋がっていくと私たちは信じています。」

Evan Weiss

インタビュー全編(英語)では、Eonが今後新たに展開する具体的なサービスについてや、プルーフ・オブ・ステーク同盟の結成といった試みについても、お二人に大いに語っていただいていますので、ぜひお読みになってみてくださいね!

今回のEON Capitalのインタビューの内容(英語)をポッドキャストで配信を行なっております。下記のリンクからお聞きください。