クリプト訪ねて三千里:第737話
ユニスワップ v3

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ユニスワップv3が巷で騒がれています。今回、ユニスワップv3をご紹介させていただくのですが、確かにユニスワップって全然触っていないのでほとんど前提知識がありません。v3は2021年3月23日にリリースされ、本日これを執筆しているのは4月6日ですが、既に出遅れ感があるというDeFIの恐ろしいスピード感を感じ取っていただければと思います。

https://blockrabbit.s11dkoba.mixh.jp/crypto-3000_650_uniswap_lpt_eth_swap/

2018年11月
自動マーケットメイカー(AMM)のPoCとしてローンチされました。誰もがマーケットメーキングできるという画期的なもので、これまでホワイトペーパーを読んで想像するだけでしたが、モノがあって手で触れることで知識→体験へと知覚レベルが飛躍しました。

※Proof of concept(PoC):新たな概念やアイデアの実現可能性を示すため簡便かつ不完全なまま実用化すること。プロトタイプへと至る前段階とされている。

2020年5月
ユニスワップv2が新機能と最適化機能を取り入れて自動マーケットメイカー(AMM)が飛躍的に成長した舞台となりました。ローンチから1年足らずで、v2は1,350億ドル以上の取引量を計上し、世界最大の現物暗号資産の取引所の1つとなりました。アメリカのDeFiブームがこの時期(もう少し先)です。

ユニスワップは現在、DeFi(分散型金融)の重要なインフラとしての役割を果たしており、開発者、トレーダー、リクイディティプロバイダーが安全で堅牢な金融市場に参加できるようになっています。

今後は、イーサリアムのレイヤー 1とレイヤー 2に順次アップデートしていくとのことです。イーサリアムは常に改善を目指しており、処理速度やトランザクションのスループットの向上によってイーサリアムをよりスケーラブルにしようと様々な努力がなされています。

レイヤー 1: ETH 2.0で取り組まれているコアプロトコルの改善です。

レイヤー 2: イーサリアムのプロトコル上に構築される技術の総称で、セキュリティ水準をキープしてスケーラビリティ改善を目指します。 サイドチェーンのようなオフチェーン技術により、メインと分けてトランザクションを処理することでスケーラビリティの改善を実現します。

Uniswap V3の紹介

流動性の集中化
それぞれの流動性プロバイダーが自分の資金をどの価格帯に割り当てるかをきめ細かくコントロールできるようになりました。それぞれのポジションは1つのプールに集約され、ユーザーは1つの統合された組み合わせに対して取引を行うことができます。

複数の料金体系
流動性プロバイダーが様々なリスクを負うことに対して適切な補償を受けることができます。

  • この「流動性の集中化」と「複数の料金体系」により、ユニスワップv3はこれまでに設計された中で最も柔軟で効率的な自動マーケットメーカーとなっています。
  • 流動性プロバイダーは、ユニスワップv2と比較して最大4000倍の資本効率で流動性を提供することができ、資本に対してより高いリターンを得ることができます。
  • 資本効率の良さは、既存の取引所やステーブルコインに特化した自動マーケットメーカーを凌駕する低いスリッページの取引執行への道を開きます。
  • 流動性プロバイダーは、好みの資産に対しエクスポージャーを大幅に増やし、ダウンサイドリスクを減らすことができます。
  • 流動性プロバイダーは、市場価格の上下のレンジで流動性を提供し、取引所機能の提供を可能にします。手数料が稼げる指値注文と同じようなもので、滑らかな収益曲線で算出されます。

ユニスワップのオラクルははるかに簡単に安価に統合できるようになりました。v3のオラクルは、過去9日以内の任意の期間の時間加重平均価格(TWAP)をオンデマンドで提供できます。統合する人は過去の値をチェックする必要がなくなりました。

https://blockrabbit.s11dkoba.mixh.jp/crypto-3000_671_oracles_defi_blockchain/

これらの画期的な設計上の改善を行っても、イーサリアムのメインネットにおけるv3スワップのガス費用は、v2よりもわずかですが安いです。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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