ユニスワップv2では、時間加重平均価格(TWAP)オラクルを導入しました。これらのオラクルはDeFiのインフラとして重要な役割を果たしており、CompoundやReflexerを含む数多くのプロジェクトに組み込まれています。
V2のオラクルは、ユニスワップのペア価格の累積合計を秒単位で保存することで機能します。これらの価格の合計は、期間の初めと終わりに一度ずつチェックされ、その期間の正確な時間加重平均価格(TWAP)を計算することができます。
ユニスワップv3では、時間加重平均価格(TWAP)オラクルが大幅に改良され、1回のオンチェーンコールで過去9日以内の最新のTWAPを計算することが可能になりました。これは、1つではなく累積和の配列を格納することで実現しています。
この履歴価格の累積値の配列により、単純移動平均(SMA)、指数移動平均(EMA)、異常値フィルタリングなどを含む、より高度なオラクルをはるかに簡単かつ安価に作成することができます。
この大きな改善にもかかわらず、ユニスワップトレーダーがオラクルを最新の状態に保つためのガスコストは、v2と比較して最大50%削減されています。 外部のスマートコントラクトで時間加重平均価格(TWAP)を計算するためのコストも大幅に安くなっています。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。