クリプト訪ねて三千里:第664話
サブプライムローンとDeFi暴落

2008年に投資銀行であるリーマンブラザーズが経営破綻してマーケットが大暴落し、そして金融危機が訪れたわけですが、原因はサブプライムローンなるものでした。日本ではリーマンショックと言われています。サブプライムとは信用力の低い層のことで、その層に貸し付けていたローンを称してサブプライム・ローンと言っています。私の理解ではこのローンを小間切れにして分散化しているから安全だよね。分散化万歳!画期的な発明だ!頭がいい!ということで大流行しました。金利が高くて、でも分散化しているから安全だ、みたいな感覚です。実際、ダメな債権(サブプライム)をいくら細分化しても、やっぱりダメであり、ダメな時ほど連鎖するものですから収拾がつかなかったというのがリーマンショックであります。地価が上がっているときは問題なかったが、地価が下がればもろかったということです。

 

DeFiはどうなんでしょうか。流動性ファーミング、仲介不在のオートメーションという部分で優位性はあるもののやっぱり2~10倍になるのはおかしいなと感じています。
でも、実際は2~10倍になっていて、これは恐らくリテール(小売り、個人客)でもリーチできることや、単位規模そのものが小さいからそうなっている可能性も否定できません。
サブプライムは個人でリーチできるようなものではなかったですから。

つまりは何が言いたいかというと、数ヶ月、数週間で2~10倍になるのはそもそもおかしいし、その逆数になることも心掛けておくこと(1/2~1/10倍)がまずは大事なのかなと思っています。
それを踏まえて、活気のある業界に参入するというのは決して間違いではないということです。

ビットメックス(BitMEX)のCEOアーサー・ヘイズ氏が言っておりましたが、「多少のリスクを構わないと考えているなら、かなりの利回りが得られる最高の場所」である。ただし、ほとんどは最終的に失ってしまうかもしれないし、そのことを念頭に置くべきだと言っております。まさにその通りだと思います。調子のよい今だからこそ、こういうことを書いてみようかなと思いました。

 

サブプライム・ローンはダメな債権(サブプライム)を細分化して安全だと言っていたのが間違っていた。DeFiは未熟であるがゆえに成長著しいのか、あるいは何かを間違えて爆騰しているだけなのか、その部分を常に見ていることは重要だと思います。今日は少し警鐘を鳴らしてみました。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。