Bitcoin Coreに”完璧な形で”対応したハードウェアウォレットを開発しようと1人のエンジニアAndrew Chowが奮闘しています。彼は自身がTrezorを使った際に、自分の好みのソフトウェアウォレットを選択できなかったことを不満に思い、同プロジェクトに着手。ハードウェアウォレットを利用する際、それと互換性があるソフトウェアウォレットは限られ、真の分権化に向けての障害となっていました。
BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!これ面白くない?という軽いノリでやっています。
CoinSwaps:https://en.bitcoin.it/wiki/CoinSwap
Atomic swapsと何が違う?
今回はいつもの企業やプロジェクトの紹介とは異なり、技術そのものの紹介をしてみようかと思います。クリプト自体は広く浅く見て来ましたので、なんとなくの理解はありますが、コーディングの知識はようやくHTMLやCSS、Railsを触り始めたくらいなので、深い考察は期待しないでくださいw
Atomic swapsは皆さんお聞きしたことがあるかと。異なるチェーン間でのトランザクションをオンチェーン上で実行する取引を指します。しかし今回は敢えて、2013年に発表され、特に目新しいとは言えないCoinSwapsという技術、これについてざっくり紹介していきたいと思います。というのもTheBlockで最近取り上げられたのを見まして、DeFiの1つ重要なピースになるのでは、と勝手に感じた次第。
CoinSwapsとはAtomic swapsをベースにした技術です。
オンライン上で実際に対面せず、取引を仲介する人が居なくとも、Smart-Contractを活用して、異なるチェーンの資産を取りっぱぐれのリスクなしで取引ができるAtomic swaps、にプライバシー保護機能を付加したものです。(ちなみにAtomic swapsはAtomicity;原子性から)
プライバシーがより強化されているとは、どういうことか。Atomic swapsでは、チェーン上の情報から、取引を実行した両者のアドレスを検索することができますので、個人情報が晒される危険があります。
しかし、このCoinSwapsでは新しいマルチシグアドレスを複数生成して、参加者間でそのマルチシグに署名したり、敢えてしないことで、その漏洩を防ぐということをしています。
いわばMixerみたいな技術ですが、異なるチェーン上の資産で有効な点と、マルチシグで幾らにでもスケール出来る点で優れていると言えます。
また、Blockchain上における両者の取引は全く別者同士と相対していることと同義となりますため、いわばスケープゴート的に新規のアドレスを活用する隠蔽する技術とも言えますね。
これの何が面白いかと、いうとCoinSwapsと普通のトランザクションは見分けが付きにくいため、ネットワーク全体の匿名性、検閲体制が向上されるという点。
・出資ラウンド(2020/5現在): –
・資金調達額:-