みなさん、こんにちは!ブロックラビットの編集のカゲです。
世界の金融の中心地、ニューヨークの証券取引所も夜はクリスマスカラーにライトアップされています。ここでLINEがIPOしたのが去年の2016年の7月14日でしたが、懐かしいですね。あの頃はまだICOなんて誰も騒いでいませんでしたが。。。
さてさて、いよいよ2017年も師走に入り、今年も残すところあとわずか。世間ではビットコイン、仮想通貨、ICOといったキーワードをどこのマスメディアでも聞けるようになってしまい、ブロックチェーン界隈がとっても騒がしいことになっておりますね。今年の始めにはまさか2017年の12月がこんな状況になっているとは夢にもおもっておりませんでした。実際マスメディアの方々も勉強し始めたばかりの方々が書いているであろうと思われるとってもトンチンカンな記事などもまだまだ散見いたします。
だからと言って、”ブロックチェーンって何よ!”と聞かれて何も知らない人に説明できるかと言われたら、うまく説明するのは案外難しいものです。
そこで、本日は初心に帰り、Wall streetのとある会社で開かれた、ブロックチェーンとは何かを勉強するワークショップに行ってきましたので、ご報告いたします。
場所はウォール・ストリートから少し入ったオフィスビルの中に入っているCAPCOというFIN TECH専門のコンサルタント会社のミーティングルームです。うーんとってもおしゃれなオフィスです。
到着すると既に発表は始まっておりました。
今回のミートアップではブロックチェーンをわかりやすく学ぶために下記の3点に焦点を当てて話しが進みました。
・ブロックチェーンの機能とビジネスモデル
・ブロックチェーンの長所と短所
・ブロックチェーンが巻き起こす市場へのインパクトと事業サンプル
まず、ブロックチェーンを3種類のブロックチェーンに分けると仮定して話しを進めていきます。
1、パブリックブロックチェーン
パブリック、つまり誰もが使えるブロックチェーンで、一般的にはインターネット上に公開されているブロックチェーンということになります。
2、ハイブリッドブロックチェーン
パブリックとプライベートの間という意味での”ハイブリッド”という考え方です。例えば10個の企業でコンソーシアムを形成しそれぞれである一定の塊のブロックチェーンのノードをやりとりすることを想定することができます。要はある一定の部分だけをパブリックにして、ある一定の部分をプライベート状態にして管理人権限の人、もしくは団体が管理できるようにするというコンセプトに近いかなと思います。
3、プライベートブロックチェーン
いわゆるパブリックにはされていない限定された企業、もしくは機関内で取り扱うブロックチェーンのことです。
つまりパブリックにする必要の無い情報を企業内でやりとりする際に円滑かつ、コストを抑えることを目的としてブロックチェーンを使う際にプライベートにするケースがあります。
話しの中でクレディスイスさんのビデオを使われていましたが、確かにすごく説明が分かりやすかったです。
このビデオをクレディスイスさんのウェブサイトから探したんですが、見つかりませんでした。。。どなたか見つけた方は教えてください!
次にブロックチェーンのプロコン(長所と短所)に関しての説明です。
<長所>
・非中央集権的 (decentlized)
・改竄がされにくい (immutability)
・セキュリティが高い(security)
<短所>
・レギュレーションが無い(unregulated)
・スタンダードが無い(non-standardized)
・拡張性(scalability)
確かにブロックチェーンには長所と短所がありますが、長所も短所もどちらも考え方次第かなと思わされます。
ある意味ではレギュレーション、スタンダードが無いということでビジネスチャンスと捉えて、まずはインフラを整えようと、オープンソース+コンソーシアムスタイルで構築しようとしている、IBMのHYPERLEDGER や、CHAIN、R3のCORDAなど、誰がもっとも使いやすいの覇権争いも興味深いところです。
ディセントライズドと言いながら、スタンダードを目指す?と何とも矛盾があるように思えますが、それはパブリックかプライベートか、そしてハイブリッドなのかによって、考え方が異なってきますので、ブロックチェーンを何の目的に使うかによって、大きくコンセプトも変わってきます。ブロックチェーン=ビットコインだけではない!ということですね。
ブロックチェーンのインフラ全てを抑えようとしているConsenSysの話題も少しでておりました。
そして個人的には少々食傷気味である、ブロックチェーンがいかにマーケットにインパクトを与えるかという説明。
よく、ICOをしたいプロジェクトの発表の際にいかに自分達のアイデアがマーケットの数ビリオンのお金を生み出すか沢山の方々が使うロジックに必要な要素です。そういう穿った見方は置いておいて、、、確かにブロックチェーンによって沢山のコスト削減、新たなマーケットの開発があることはこの数年間沢山のメディアでも叫ばれています。主にフィンテック界隈で大きな話題になっていますが、今後はAIやIOTなどの分野でもブロックチェーンが有効では無いかと沢山の研究機関や企業がPOCを開始しております。
今後もブロックチェーンを使った新しいテクノロジーが生み出されて、びっくり仰天させられることだと思います。
2017年も残りわずかですが、まだまだブロックラビットは走り続けます!