クリプト訪ねて三千里:第914話
オートシャーク・ファイナンスのフラッシュローン

AutoShark Finance(v)はハイブリッドのクロスチェーンとう技術を使いAMM(自動マーケットメーカー)及びYield Optimizer(利回り最適化)機能を備えています。
以下の3点が特徴的です。
・優れたイールド戦略
・自動複利のボールト
・NFTを活用したファーミング

この中の一つの機能、スワップマイニング機能により、そのインセンティブパッケージを悪用されて318万枚のFINSトークンを売却、1,388BNB(約581Kドル)分がフラッシュローンにより奪われたとのことです。

では、プロジェクトの概要を見てみましょう。

AutoShark FinanceはDeFiの海の頂点に立つ捕食者というコンセプトで、DEXが売りとなります。FINSトークンは分散型取引所を介するトークンで、分散型取引所の独立性と柔軟性、そしてイールド・オプティマイゼーション・サービスの容易さと利便性を併せ持つことを想定しています。FINS-WBNB LPで取引がされたことによる分配金制度、ゲーミング化されたNFTエコシステム、手数料の100%還元(実質無料)というサービスです。

  • FINSはAutoSharkのFarms and Swapの潤滑油です。(分散型取引所に流動性を提供して収益を上げる)
  • JAWSはAutoSharkのVaultsとOceanの原動力です。(新しいプロジェクトのための自動コンパウンドとステーキング

フラッシュローンを攻撃されたのは、やはりインセンティブの仕組みです。ハッカーはフラッシュローンを使って流動性の低いプールのシェアの大部分を占めながら(スワップの損失や手数料を取り戻すために)、多額の「スワップ手数料の報酬」を享受しました。100回以上の取引を繰り返し行って15000 FINSの報酬を得て、それを更にBNBに変えて121BNBを利益として得ています。スワップ報酬は、プールのシェアが過半数を占めているため、ハッカーが大部分を獲得していることに注目です。

 

 

コメントにもありました。

「これは基本的にフラッシュローンではありません、ハッカーは58万ドルを得ましたが、プラットフォームはスワップフィーにより98万ドルを得ています。運営側はそのお金を買い戻しに使えるのでは?」

→ハッカーが98万ドル損して58万ドル得たのか?

みたいな情報が錯そうしています。引き続き注視します。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。