クリプト訪ねて三千里:第1332話
SushiSwapの新たな提案

多くの人気を誇るDeXであるSushiSwapは、この弱気市場のなか非常に厳しい1週間を過ごした。

 

12月5日、プロジェクトのリーダーであるグレイ氏は、同プラットフォームから得られる全てのステーキングフィーを、1年間プロジェクトのトレジャリーに再度預け入れることを提案している。彼はプロジェクトの新たなトークン経済モデルも「視野に入っている」と述べ、SushiSwapの大幅な上昇も示唆した。

 

現在、プロジェクトのネイティブガバナンストークンであるSUSHIを出資したユーザーは、見返りとしてxSUSHIトークンを取得し、さらにプラットフォーム上で取引手数料を受け取っている。グレイの提案はこれに終止符を打ち、これらの取引手数料はプロジェクトのトレジャリーに振り向けられることになる。

 

この提案の理由は、現在同プラットフォームのトレジャリーには、18か月分のコストを賄う資金しか残されていないことである。なお、現在投票の結果では66%がグレイ氏の提案に賛成している。

 

もちろん、この提案に反対する声もある。この提案が可決された場合、ユーザーは資金の一部を失うことになる。「ユーザーが受け取るべき手数料を奪うのは、コミュニティ以前に契約違反である」という声も上がっている。

 

荒れる仮想通貨業界では、多くの会社やプラットフォームが生き残るための十分な資金の貯えを作ることに、奔走している。今後、またGeminiのように資金不足から出勤停止となるようなプラットフォームが出ないことを祈るばかりである。

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第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。

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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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