フラペチーノを買ってスタバの株式を貰おう!クリプト訪ねて三千里:第88話 Stash

BlockRabbitでは、海外のスタートアップ事例をお届けしているため、日本では中々馴染みのないサービスばかり、という印象を抱くかもしれませんが、もしかしたら5年後くらいに日本でも流行ってくるかもしれないという意識で見ると、マーケットや規制が今後どのように動いていくのか先取りができるのではないかと思います。シェアリングエコノミーは直近の最たる例かと思いますが、金融改革の波も日本に訪れようとしています。今回はそんな金融の事例の1つとしてご紹介。

One app. Unlimited financial opportunity.

 

Stashは預金管理だけでなく、株式やETFへの投資、資産運用を行えるアプリを開発しています。積み立て投資は勿論、直接銘柄を購入することも可能で、最低5$から投資することが可能です。通常、アメリカ株式を購入する場合は1株からしか購入できませんが、Stashでは部分的に株式を購入することが可能となっています。

 

また、Robinhood等の資産管理アプリとStashが異なる点は退職金(Retirement)や子供のための預貯金(Custodial)に焦点を当て、日本でいう確定拠出型年金のような制度を設けていることです。これによってユーザーは長期の資産形成と節税が見込め、より広範で、Stash側からすれば長い視点のサービスを提供することができます。

 

そして、特筆すべきはETFへの投資が可能な点です。Tesla等の銘柄を直接保有することも勿論できますが、より多様なポートフォリオ作成のためにETFへ分散投資することもできるため、他のアプリと比較しても非常に幅広い商品が揃っているといえます。

これでも十分なくらい面白いアプリですが、目玉は彼らが発行するデビットカードです。加盟店でカードを使用すると、その加盟店の株式を決済のたびにポイントに代わり、獲得することができます。例えば、Starbucksでコーヒーを買った場合、Starbucksの株式を得られるのです。

株式を保有できることはユーザーロイヤリティ的にも、大変影響がありそうで、特に小売店での普及に拍車がかかるのではないかと考えられます。日本で同じようなサービスが出た暁には、このカードを必ず使ってセブンイレブンで毎日買い物します。

 

Stash

・出資ラウンド(2019/6現在):Series E

・資金調達額:$181.3M

・ポジションについて

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