クリプト訪ねて三千里:第1287話
楽観的ロールアップスタイルのセキュリティモデル

もしバリデータの3分の2以上(賭け金において)が、State Guardian Networkで悪意ある行動をとったらどうなるのだろうか。Celer Networkの経済的なセキュリティとバリデータの分散性を考えると、その可能性は極めて低いが、Celerには、この最悪のシナリオでも安全に動作する、Optimistic Rollup設計に着想を得た第2のセキュリティモデルがある。

SGNによってルーティングされたメッセージを即座に処理する代わりに、2段階のコミット-コンファームパターンを使用してチェーン間メッセージを処理する。アプリケーションがメッセージを消費する前に、メッセージはSGNによってブロックチェーンに「コミット」され、一定期間「検疫ゾーン」に入る必要があります。遅延時間が経過した後でのみ、このメッセージは「確認」され、最終的な宛先アプリケーションにプッシュすることができます。

この遅延バッファの間、dAppはApp Guardianサービスを実行してソースチェーン上のメッセージを二重に検証し、検疫ゾーンにコミットされたメッセージの真正性をチェックすることができます。App Guardian が何らかの不整合を検出した場合、タイムバッファの期限が切れる前にメッセージが処理されるのを防ぐことができます。アプリケーション開発者が自分で App Guardian を実行できない場合、SGN ノードに App Guardian のタスクを委託することができます。その場合、SGNのセキュリティモデルは、trust-anyモデルに強化されます。したがって、SGNのコンセンサスに失敗するという最悪のシナリオの下でも、Celerの構造の上に構築されたチェーン間dAppsは、何の心配もなく安全性を維持することができます。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙にサンドウィッチされて生きた情報をお届けいたします。

第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。