【煩わしいPrivate Keyの管理ともおさらば!Private Key無しで管理できる新しいウォレットのデザイン】
Curvは昨日紹介させていただいたZenGoのようなB2C向けとは異なり、機関投資家等のB2B向けのウォレットを提供するスタートアップです。

Curv: https://www.curv.co/
仲介業者であるカストディアンの存在意義について一石を投じる、”Non-Custodial”というP2P間でスマートコントラクトを作成して、直接資金の移動を行うことができる技術が昨今注目を浴びていたり、BitGoのCEOであるMike Belsheがカスタデイーの将来(手数料競争)について言及している等、早くもレッドオーシャン化しているカストディアンですが、リスク管理的にも、引き続き彼らは重要な役割を担っていくものだと考えます。
Curvは機関投資家向けのウォレットを提供しており、その大きな特徴にPrivate Keyを必要としない点があります。ZenGo(クリプト訪ねて三千里60話で取り上げました。)と同様に、最近Private Keyを取り扱わないような仕様を施すウォレット業者が目立ってきていますが、Private Keyを省く設計の仕方はそれぞれ異なるようです。
また、CurvはS&PにおいてAAのレーティングを受けている保険会社のMuniche Reと提携し、$50Mまで補償する保険に加入しています。
出資者には、クリプトにおいて盤石な知名度を誇るDigital Currency GroupやProp ShopのJump Capital、そして日本のマネックスグループが名を連ねています。
Private Keyのいらないウォレットがますます今後も増えていくことは想像に難くありませんが、各スタートアップがどのような署名方式を採用するのか、そのPro/Conは何が挙げられるのか、資産を預かる業務なだけにしっかりとした検証が必要です。とはいえ、ユーザビリティが向上するのは非常に素晴らしいことです!
【Curv】
・出資ラウンド(2019/5現在):Seeds
・資金調達額:6.5M
・売上予測:N/A
*出典はCrunchBase
https://www.crunchbase.com/organization/curv-5d20#section-overview
・ポジションについて
2019年5月現在の従業員は-50名?
募集しているポジションはFull-Stack、Cryptography、Front-end Engineerと技術職のみですが、ご興味ある方は下記からご連絡を!