本日ご紹介させていただくのはToken。アメリカ国内外の様々なVCから出資を受け、創業4年目にしてシリーズBに至っている順調な成長を見せるスタートアップです。
Token: https://token.io/
Technology, finance, and security experts join forces to deliver world’s best open banking platform.
TokenはPISP(Payment-Initiation-Service-Provider;決済指示サービス提供者)、AISP(Account-Information-Service-Provider;口座情報サービス提供者)としてUKのライセンスを保有するスタートアップです。Tokenは銀行に代わり、APIの開発、アプリ提供者へのバックエンド提供、そしてStableCoin機能を主な事業としています。
日本でも最近、デジタル決済が盛り上がっているため、下記の用語の違いと意味を覚えておいて損は無いと思います!
PISP:ユーザーの意思に基づき、決済、資金移動を指示。Ex. Paypay、Line
AISP:ユーザーの意思に基づき、口座情報を集約、表示。Ex. MoneyForward
TokenはUK、Spain、Slovenia、Germany、Austriaの合計4000もの銀行と既にAPI接続を行っています。この背景にはEUのPSD2という法律の施行があり、EU圏内の銀行はライセンスを保有するTokenのような企業からAPIを求められた場合は開示する義務があるのです。
似たようなスタートアップにPlaidというスタートアップがあり、彼らはアメリカの銀行に注力している印象。ただ両者ともに、あくまでも銀行と民間企業のブリッジ(仲介)に位置する点では同じです。
幾つか既にTokenのAPIを活用する企業がいますので、EUや中国を初め、アメリカ、そして日本の世界的なデジタル決済の流れが加速していくことは、必然でしょう。その流れ中でどのようにStableCoinが組み込まれていくのかも、意識して見ていきたいポイントです。
【Token】
・出資ラウンド(2019/6現在):Series B
・資金調達額:$35M
・ポジションについて
もしご関心ある方いらっしゃいましたら、お気軽に下記のお問い合わせからご連絡を!