銀行APIと民間企業のブリッジ!クリプト訪ねて三千里:第86話 Token

本日ご紹介させていただくのはToken。アメリカ国内外の様々なVCから出資を受け、創業4年目にしてシリーズBに至っている順調な成長を見せるスタートアップです。

Technology, finance, and security experts join forces to deliver world’s best open banking platform.

 

TokenはPISP(Payment-Initiation-Service-Provider;決済指示サービス提供者)、AISP(Account-Information-Service-Provider;口座情報サービス提供者)としてUKのライセンスを保有するスタートアップです。Tokenは銀行に代わり、APIの開発、アプリ提供者へのバックエンド提供、そしてStableCoin機能を主な事業としています。

 

日本でも最近、デジタル決済が盛り上がっているため、下記の用語の違いと意味を覚えておいて損は無いと思います!

PISP:ユーザーの意思に基づき、決済、資金移動を指示。Ex. Paypay、Line

AISP:ユーザーの意思に基づき、口座情報を集約、表示。Ex. MoneyForward

 

TokenはUK、Spain、Slovenia、Germany、Austriaの合計4000もの銀行と既にAPI接続を行っています。この背景にはEUのPSD2という法律の施行があり、EU圏内の銀行はライセンスを保有するTokenのような企業からAPIを求められた場合は開示する義務があるのです。

 

似たようなスタートアップにPlaidというスタートアップがあり、彼らはアメリカの銀行に注力している印象。ただ両者ともに、あくまでも銀行と民間企業のブリッジ(仲介)に位置する点では同じです。

 

幾つか既にTokenのAPIを活用する企業がいますので、EUや中国を初め、アメリカ、そして日本の世界的なデジタル決済の流れが加速していくことは、必然でしょう。その流れ中でどのようにStableCoinが組み込まれていくのかも、意識して見ていきたいポイントです。

 

Token

・出資ラウンド(2019/6現在):Series B

・資金調達額:$35M

・ポジションについて

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