月曜日, 10月 14, 2024
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クリプト訪ねて三千里:第812話
初心者のためのリクイディティ・プール・ガイド

分散型金融(ディファイ:DeFi)が導入されたことにより、ユーザーは自分自身が参加者として自分の資産を管理することとなりました。サービスを受けるだけでなく、サービスを提供する側にも回ります。Binance、Coinbase、FTXなどの集中型取引所(CEX)で資金の流動性を受け入れることはよい選択肢でもありますが、ハッキングなどセキュリティリスクを考えると悪夢のような存在です。中央管理された取引所はユーザーの資金を保管しているため、プラットフォーム上でセキュリティ違反が発生した場合、すべての資金を失う可能性があります。

流動性プールは、UniswapやSushiswapのような分散型取引所(DEX)、MakerやCompound、AAVEのような融資プラットフォーム、SynthetixやMirror Protocolのような合成資産プラットフォームなど、あらゆるDeFiプラットフォームのバックボーンとして機能します。流動性プールとは、DeFiプラットフォーム上のスマートコントラクトにロックされた資金の集まりで、誰もが資産を預け、プラットフォームに流動性を提供する代わりに報酬を受け取ることができます。誰もがリクイディティプールに資金を預けることで流動性を提供することができます。資産を預ける人は、流動性提供者と呼ばれます。

あるトレーダーが暗号資産を売買し、その対価として取引手数料を請求しますが、この取引手数料について、プラットフォームに流動性を提供した報酬として流動性提供者に分配します。

1. 流動性提供者
流動性提供者とは、プラットフォームに流動性を提供するために、特定の流動性プールに資産を預ける人のことです。取引所は一般的に、流動性提供者から預かった資金の領収書として「LPトークン(Liquidity Provider Tokens)」を発行します。このLPトークンは、プラットフォームから流動性を引き出すためにバーンすることも、そのままオープンマーケットで取引することもできます。

流動性供給者という言葉は一般的な用語であり、プラットフォームごとに異なる使い方ができますが、例えば、融資のプラットフォームでは、彼らをレンダーと呼びます。

また、流動性供給者が受け取る報酬の種類も、プラットフォームによって異なります。例えば、DEXでは、リクイディティプロバイダーは、取引手数料の一部を受け取りますが、レンディング・プラットフォームでは、借り手から受け取った利息の一部を受け取ることになります。

2. 流動性プール
流動性プールとは、流動性提供者が自分の資産を預け、プラットフォームで利用できるようにするための資産の集まりです。
流動性プールの構造は、プラットフォームによって異なる場合がありますが、例えば、融資プラットフォームでは、プールが1つの資産のみで構成されているシングルアセットプールを使用します。DEXは一般的にデュアルアセットプールを使用しており、BTC/USDT、ETH/DAIなどの特定の資産ペアで固定されたマーケットとなっています。

3. 流動性プールを利用するプラットフォームの種類
様々な分散型プラットフォームが流動性プールを使用してプロトコルに流動性を提供していますが、これらは貸し出しプラットフォーム – (単一資産の流動性プール)とデュアルアセット流動性プールに分類されます。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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クリプト訪ねて三千里:第1374話イールド・ファーミングの進化と投資戦略:リスク分散で最大の利回りを狙え!

1. イールド・ファーミングとは? イールド・ファーミングは、暗号資産の世界で報酬を得るための方法の一つで、主にDeFi(分散型金融)プラットフォームで利用されています。この取引方法では、ユーザーが自身の暗号資産を貸し出したり、流動性プールに預けたりすることで、金利や報酬としてトークンを受け取ることができます。取引所や銀行の預金に似た仕組みですが、DeFiにおける取引はブロックチェーン上で行われ、仲介者を介さないため、より高い利回りが期待されることが多いです。 例えば、UniswapやSushiSwapのようなプラットフォームでは、ユーザーが流動性プールにトークンを預け、その見返りに取引手数料の一部を受け取る形が一般的です。さらに、報酬として発行される独自トークンを手に入れることもできます。これにより、イールド・ファーミングは、単に資産を持っているだけでは得られない追加の収益機会を提供します。 ________________________________________ 2. 主要なイールド・ファーミングプラットフォームの紹介 イールド・ファーミングを実施できる主要なプラットフォームとして、Uniswap、SushiSwap、Aave、Compoundなどが挙げられます。これらのプラットフォームは、ユーザーに異なる方法で流動性を提供し、その報酬を提供します。 Uniswapは、最も有名な分散型取引所(DEX)で、流動性提供者(LP)がトークンのペアを流動性プールに預けることで、トークンスワップの際の手数料を報酬として受け取ります。流動性プールは自動的に管理され、流動性の不足を防ぐ仕組みが整っています。 SushiSwapは、Uniswapから派生したプロジェクトですが、追加の報酬として「SUSHIトークン」が得られる点でユニークです。これにより、ユーザーは単に取引手数料だけでなく、SUSHIトークンをステーキングしてさらなる利益を得ることができます。 AaveやCompoundは、貸し借りのプラットフォームであり、ユーザーが資産を預けることで、借り手が支払う金利の一部を報酬として受け取る仕組みです。これらのプラットフォームは、流動性提供よりも借り手に資産を貸し出すことにフォーカスしており、ユーザーは固定金利または変動金利で報酬を受け取ることができます。 これらのプラットフォームの選択肢は多岐にわたるため、イールド・ファーミングを始める前に、それぞれのプラットフォームの特性をよく理解し、自分のリスク許容度や投資目標に合ったものを選ぶことが重要です。 ________________________________________ 3. 収穫(利回り)の仕組みとリスク イールド・ファーミングにおける報酬、つまり「利回り」は、預けた資産の使用や取引に対して支払われる手数料や、プラットフォームが発行する独自トークンによって生成されます。これらの報酬は、APY(年利率)として表現され、プラットフォームによっては非常に高い利回りを提供することがあります。 たとえば、Uniswapでは取引手数料が流動性提供者に分配されますが、SushiSwapではそれに加えてSUSHIトークンが報酬として支払われます。また、AaveやCompoundでは、貸し出しに対する金利が報酬として支払われ、借り手が増えるほど利回りも高くなります。 しかし、高利回りにはリスクが伴います。代表的なリスクとしては「インパーマネントロス(価格変動による一時的損失)」があります。これは、流動性プール内のトークン価格が変動した場合、単に保持しているだけの場合に比べて損失を被る可能性がある現象です。また、スマートコントラクトの脆弱性によるハッキングリスクや、プラットフォーム自体の信用リスクも考慮しなければなりません。 イールド・ファーミングは、高利回りを狙える一方で、これらのリスクを正確に理解し、適切に管理することが重要です。リスクを減らすために、分散投資やリスク評価を行うことが推奨されます。 ________________________________________ 4. イールド・ファーミングを利用した投資戦略と今後の展望 イールド・ファーミングを利用した効果的な投資戦略には、まずリスクの分散が重要です。特定のプラットフォームに集中投資するのではなく、複数のDeFiプラットフォームを利用し、リスクを分散することが推奨されます。たとえば、Uniswapで流動性を提供しながら、Aaveで資産を貸し出すことで、異なる種類の報酬を得ることができます。 また、イールド・ファーミングの利回りは流動的で、プラットフォーム間で変動します。これを利用して、利回りの高いプラットフォームに資金を移動させる「Yield Hopping(利回りジャンプ)」という戦略も存在します。ただし、取引手数料や移動にかかるガス代を考慮し、利回りを最大化するための計算が必要です。 今後、イールド・ファーミングはさらに進化し、DeFiの中核を担う投資手法の一つとして発展することが予想されます。特に、より多くの伝統的金融機関がDeFiに参入することで、市場規模が拡大し、利回りやリスク管理の手法も洗練されていくでしょう。技術的な進展とともに、イールド・ファーミングは引き続き注目される投資手法となることが期待されます。

クリプト訪ねて三千里:第1373話日本を拠点としたクリプトヘッジファンド・トークン発行体におけるタックスヘイブン活用方法

日本を拠点としたビジネスにおけるタックスヘイブンの活用方法について解説します。英領バージン諸島(BVI)は、税制の優遇措置や法的安定性から、クリプトヘッジファンドやトークン発行体にとって最適な拠点の一つです。この記事では、BVIでのファンド設立やトークン発行に伴うコスト、収益体制、さらにブレークイーブンポイント(損益分岐点)について解説します。 1. BVIのクリプトヘッジファンドにかかる初期コスト BVIでクリプトヘッジファンドを設立するには、まず法人設立費用が必要です。一般的な法務や会計にかかる初期費用としては、約$5,000~$10,000が目安です。ライセンス取得には時間とコストが発生しますが、他の国と比べると迅速で低コストな手続きが可能です。加えて、サービスプロバイダーや運用会社との契約による月額の管理費用も考慮する必要があります。 2. トークン発行にかかる運営コスト トークン発行の際、セキュリティ監査やスマートコントラクト開発が不可欠で、これには$10,000~$50,000のコストがかかります。さらに、プラットフォーム手数料やマーケティング活動、プロジェクト運営費も考慮すると、発行前後のコストは大きな規模となります。そのため、事前にしっかりとした資金計画が求められます。 補足: ひとことでタックスヘイブンと言っても、その活用方法は目的に応じて異なります。例えば、クリプトヘッジファンドの場合はスキームの構築や金融ライセンスが必要で、関連するペーパーコストが発生します。一方、トークン発行体ではシステム開発費や運営費が主要なコストとなります。 3. コスト対策: 効率的な運営戦略 BVIの法的構造を利用すれば、税制優遇措置を最大限に活かすことができます。ファンドやトークン発行による利益に対する法人税は非常に低く設定されており、アウトソーシングによって運営管理コストを抑えることも可能です。特に初期段階では、法務や会計業務を外部委託することで、運営コストを最小限に抑えられます。 4. 収益体制とブレークイーブンポイント クリプトヘッジファンドの収益モデルは、主に管理フィーとパフォーマンスフィーで成り立ちます。管理フィーは通常年間2%、パフォーマンスフィーは利益の20%が標準的です。これに基づいて、運営にかかる固定費と変動費を計算し、最低限の運用資産規模を決定します。 例えば、年間の運営コストが50万ドルの場合、最低でも$25 millionの運用資産が必要となり、これが損益分岐点となります。トークン発行においても同様に、発行コストを上回る資金調達を確実に行うことが、ブレークイーブンの達成に不可欠です。 5. BVIでの成功事例と収益最大化のポイント BVIには、すでに成功を収めている多くのクリプトヘッジファンドやトークン発行体が存在します。彼らはBVIの柔軟な規制を活かし、コストを最小限に抑えながら、効率的な運営と収益の最大化を実現しています。成功のポイントは、迅速な立ち上げと、損益分岐点を超えた後のスケールアップ戦略にあります。

クリプト訪ねて三千里:第1372話トークン経済の進化と価格決定のメカニズム:その鍵を握る要素とは?

トークン経済は、ブロックチェーン技術の発展により、デジタルトークンが実際の価値を持つ新しい経済圏を築いています。この記事では、その価格決定のメカニズムや、トークン経済が進化する中で重要な要素について解説します。 トークンの市場流通量と価格への影響 トークンの価値を理解するための基本要素の一つが「市場流通量」です。サーキュレーティング・サプライとも呼ばれるこの指標は、市場に実際に流通しているトークンの数を意味します。流通しているトークンが少ないほど、需給バランスが崩れ、希少性が高まることでトークンの価値が上がる可能性があります。 例えば、トークンの**バーン(焼却)やロックアップ(一定期間の凍結)**が行われると、流通量が減少し、それが価格に大きな影響を与えることがあります。しかし、エアドロップの実施によって一時的にホルダー数が増加した場合、長期的には売り圧力を生む可能性もあります。そのため、トークンの魅力を維持し、価値減少を避けるための戦略的施策が求められます。 ユースケース(Use Case)とトークンの実需 トークンの価値は、その**ユースケース(実際の利用用途)**に強く依存します。つまり、そのトークンが何に使われ、どのくらいの人がその利用に興味を持つかが、その需要を決定します。特に、DeFi(分散型金融)やNFT、ゲーム内通貨といったエコシステム内で使われるトークンは、エコシステムの成功がそのままトークンの価値に反映されます。 例えば、SolanaやEthereumのような大規模エコシステムで利用されるトークンは、利用者や開発者の増加によって実需が高まり、価格上昇が期待できます。このように、エコシステムの成長がトークンの価値に直接的な影響を与えるのです。 ガバナンス機能とステーキング報酬 多くのトークンはガバナンス機能を持っており、トークン保有者がプロジェクトの意思決定に参加できるという点で価値を持っています。これにより、単なる取引手段に留まらず、プロジェクトの未来を左右する力を持つことができ、保有者にとっての魅力が増します。 さらに、ステーキング報酬が得られるトークンも増加しています。特に**PoS(Proof of Stake)**型のブロックチェーンにおいて、ステーキング報酬が保有インセンティブとなり、トークンの価格を下支えする要因となっています。報酬の多寡やステーキング参加率がトークンの流動性や価値に与える影響も無視できません。 最後に:トークン経済の未来 トークン経済はこれらの要素が複雑に絡み合いながら進化を続けています。流通量やバーンスケジュール、ユースケース、ガバナンス機能、ステーキング報酬など、トークンの価値を決定する多くの要因を理解することで、より賢明な投資判断ができることでしょう。

クリプト訪ねて三千里:第1371話 2049年のブロックチェーンと分散型金融(DeFi)の未来

ブロックチェーン技術と分散型金融(DeFi)の進化が25年後の2049年にはどのように展開されているのか、その未来について想像を膨らませてみましょう。 1. ブロックチェーンのインフラストラクチャー:デジタル世界の基盤 2049年には、ブロックチェーンは単なる金融取引や資産管理のためのツールではなく、社会全体のデジタル基盤として機能しているでしょう。現在、企業や政府が信頼性を担保するためにブロックチェーンを採用し始めているのは、まだ初期段階に過ぎません。25年後には、私たちの日常生活のほぼすべてのデータがブロックチェーン上で管理され、改ざん不可能なデータの流れが保証されていることが当たり前の世界が実現しているでしょう。 具体的には、個人のアイデンティティ、医療記録、土地や不動産の所有権、教育の証明書などがすべてブロックチェーン上に記録されます。この情報にアクセスするためには、個人が保有するデジタルウォレットが必要で、各種手続きがよりシームレスに、かつセキュアに行われるようになっているでしょう。 2. 分散型金融(DeFi):新しい金融の標準 2049年には、DeFiが従来の銀行システムを完全に置き換えている可能性があります。中央集権的な銀行や金融機関がなくなり、誰もがアクセス可能なオープンな金融エコシステムが確立されている世界です。今は一部のクリプト愛好家や投資家に使われているDeFiプロトコルですが、2049年には世界中の個人や企業が日常的に使うものになるでしょう。 ・自動化された資産運用:アルゴリズムがユーザーの金融資産を最適化し、個々のリスク許容度に基づいたポートフォリオを構築します。これは現在のロボアドバイザーの進化形であり、自己実行型スマートコントラクトによって運営されます。 ・ステーブルコインとデジタル通貨の支配:2049年には、国際通貨としてのステーブルコインや各国のデジタル通貨が標準となるでしょう。国境を超えた取引や個人間の資金移動も一瞬で行われ、手数料や中間業者がほぼなくなる世界です。 3. ガバナンスとコミュニティ主導の経済 もう一つの大きな変化は、ガバナンスモデルに見られます。2049年には、DAO(分散型自律組織)が多くの産業やコミュニティの運営の中心となっているでしょう。現在、DAOはまだ試験的なプロジェクトが多いですが、25年後にはこの仕組みがより洗練され、企業や政府の意思決定もコミュニティ主導で行われるケースが増加していると考えられます。 具体的には、会社の株主総会や国の政策決定は、ブロックチェーン上の投票システムを通じて行われ、透明性と公平性が保証されるようになるでしょう。このようにして、中央集権的なリーダーに依存しない、新しい形の民主主義が実現されます。 4. スマートシティとIoTの統合 2049年には、スマートシティが世界中に広がり、IoTデバイスが日常生活の隅々まで行き渡っているでしょう。このIoTデバイス同士の取引やデータのやり取りもブロックチェーンを基盤にして行われます。例えば、エネルギーの取引や、自動運転車同士の通信、さらには家庭の家電製品まで、すべてがスマートコントラクトによって管理され、効率的に動作します。 スマートシティでは、各住民が自分のエネルギーを他者と取引したり、自動車やドローンなどの交通手段を共有したりすることで、持続可能な社会が実現されるでしょう。このような都市は、完全に分散型のエコシステムで運営され、セキュリティとプライバシーが強化されたデジタル社会となるでしょう。 5. プライバシーとセキュリティの革新 2049年には、現在の懸念であるプライバシーとセキュリティに対する課題が大幅に改善されています。量子コンピュータの登場により、暗号化技術は飛躍的に進化し、より安全な取引やデータ保護が可能になります。各個人のプライバシーは、自己管理型のデジタルIDシステムによって保護され、ブロックチェーン上での匿名性が確保されるでしょう。 また、ハードウェアウォレットや他の保護ツールも進化し、個人の資産やデータが常に安全に守られる世界が実現されます。このような技術進歩により、詐欺やハッキングのリスクは大幅に減少し、人々は安心してデジタル世界で生活できるようになるでしょう。 2049年、ブロックチェーンと分散型金融は今以上に社会の中心的な役割を果たしているでしょう。デジタル化が進んだ社会において、ブロックチェーンは信頼性と透明性を提供し、DeFiは金融アクセスの平等化を実現します。私たちは、個人のアイデンティティ、資産、データ、ガバナンスまで、あらゆる側面でこれらの技術に依存する時代を迎えるでしょう。それは、より効率的で公正、かつ安全な社会の基盤を作り上げるための大きな進化なのです。   BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。 現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。   ・Satoshi時代のBTCウォレットにまた動きが(Decrypt) Satoshi時代(Satoshiが活発であった2009-2010年)のBTCウォレットにあった約30億円分のBTCが移動。移動先や理由は不明。2年振りのATHを更新した今、次の大きな動きを示唆しているのかも?オカルトチックですが、Satashi時代というワードがワクワクさせられますね笑   ・Padadigmの出資先ポートフォリオ(The Block) DeFiやインフラ中心にちゃんと抑えている印象。クリプトに至っては民間とVCの間で見ている範囲に差がないのは面白い。DAOとかハッキングが無ければ、本来かなり機能していたのかもしれない。   今日のスタートアップ・ハント!   Tokenlog:https://hack.ethglobal.co/showcase/tokenlog-recMOlbRaaVUzrXyo Continuously gather feedback...

クリプト訪ねて三千里:第1370話 PoSとTOBの関連性

PoSとTOBの関連性PoS(Proof of Stake)における51%攻撃のリスクは、株式市場におけるTOBのプロセスと似ています。TOBでは、買収者が十分な株式を買い集めることで、その企業に対して支配権を得ることができます。同様に、PoSでは、ステークホルダーがトークンを大量に所有することで、そのネットワークに対して大きな影響力を持つことが可能です。 具体的には、PoSネットワークではトークンの所有権=ネットワークの支配力となるため、大量のトークンを取得すればネットワークを操作する可能性が増し、結果的に51%攻撃が実行されるリスクが高まります。これがPoSの一つの脆弱性です。  PoWのエネルギー源泉と集中化の抑制一方、PoW(Proof of Work)は異なるコンセンサスアルゴリズムを採用しており、支配力の源泉がエネルギーと計算リソースです。PoWでは、大量のエネルギーを消費して計算問題を解くことで、新しいブロックが生成されます。これは、物理的なリソース(エネルギーやハードウェア)に依存しており、所有権の移転でネットワークを操作することは不可能です。 PoWにおいては、攻撃者が51%のハッシュレートを取得するためには、膨大な計算力とエネルギーが必要になります。計算リソースの調達はコストが非常に高いため、現実世界のエネルギー価格や供給状況に左右されます。ネットワーク参加者(マイナー)が地理的にもエネルギー供給的にも分散しているため、単一のプレイヤーが過度にリソースを集中させることは難しく、ネットワークが中央集権化しにくい構造を持っています。  PoS vs PoWの比較と結論PoS: トークンの所有権がネットワークの支配権に直結しているため、TOBのように特定の勢力がトークンを集めればネットワークを操作するリスクがある。これは、トークンの流動性が高く、容易に集中化が進む可能性があるため、51%攻撃のリスクが高まる。PoW: 計算リソースとエネルギーがコンセンサスの源泉であるため、物理的なリソースを確保しなければネットワークを支配することはできない。エネルギーの供給やコストが障壁となるため、集中化が起こりにくく、結果的に51%攻撃が起こりにくい構造を持つ。なので、セキュリティの観点ではPoWの方が堅牢であると言えます。 BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!

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クリプト訪ねて三千里:第1374話イールド・ファーミングの進化と投資戦略:リスク分散で最大の利回りを狙え!

1. イールド・ファーミングとは? イールド・ファーミングは、暗号資産の世界で報酬を得るための方法の一つで、主にDeFi(分散型金融)プラットフォームで利用されています。この取引方法では、ユーザーが自身の暗号資産を貸し出したり、流動性プールに預けたりすることで、金利や報酬としてトークンを受け取ることができます。取引所や銀行の預金に似た仕組みですが、DeFiにおける取引はブロックチェーン上で行われ、仲介者を介さないため、より高い利回りが期待されることが多いです。 例えば、UniswapやSushiSwapのようなプラットフォームでは、ユーザーが流動性プールにトークンを預け、その見返りに取引手数料の一部を受け取る形が一般的です。さらに、報酬として発行される独自トークンを手に入れることもできます。これにより、イールド・ファーミングは、単に資産を持っているだけでは得られない追加の収益機会を提供します。 ________________________________________ 2. 主要なイールド・ファーミングプラットフォームの紹介 イールド・ファーミングを実施できる主要なプラットフォームとして、Uniswap、SushiSwap、Aave、Compoundなどが挙げられます。これらのプラットフォームは、ユーザーに異なる方法で流動性を提供し、その報酬を提供します。 Uniswapは、最も有名な分散型取引所(DEX)で、流動性提供者(LP)がトークンのペアを流動性プールに預けることで、トークンスワップの際の手数料を報酬として受け取ります。流動性プールは自動的に管理され、流動性の不足を防ぐ仕組みが整っています。 SushiSwapは、Uniswapから派生したプロジェクトですが、追加の報酬として「SUSHIトークン」が得られる点でユニークです。これにより、ユーザーは単に取引手数料だけでなく、SUSHIトークンをステーキングしてさらなる利益を得ることができます。 AaveやCompoundは、貸し借りのプラットフォームであり、ユーザーが資産を預けることで、借り手が支払う金利の一部を報酬として受け取る仕組みです。これらのプラットフォームは、流動性提供よりも借り手に資産を貸し出すことにフォーカスしており、ユーザーは固定金利または変動金利で報酬を受け取ることができます。 これらのプラットフォームの選択肢は多岐にわたるため、イールド・ファーミングを始める前に、それぞれのプラットフォームの特性をよく理解し、自分のリスク許容度や投資目標に合ったものを選ぶことが重要です。 ________________________________________ 3. 収穫(利回り)の仕組みとリスク イールド・ファーミングにおける報酬、つまり「利回り」は、預けた資産の使用や取引に対して支払われる手数料や、プラットフォームが発行する独自トークンによって生成されます。これらの報酬は、APY(年利率)として表現され、プラットフォームによっては非常に高い利回りを提供することがあります。 たとえば、Uniswapでは取引手数料が流動性提供者に分配されますが、SushiSwapではそれに加えてSUSHIトークンが報酬として支払われます。また、AaveやCompoundでは、貸し出しに対する金利が報酬として支払われ、借り手が増えるほど利回りも高くなります。 しかし、高利回りにはリスクが伴います。代表的なリスクとしては「インパーマネントロス(価格変動による一時的損失)」があります。これは、流動性プール内のトークン価格が変動した場合、単に保持しているだけの場合に比べて損失を被る可能性がある現象です。また、スマートコントラクトの脆弱性によるハッキングリスクや、プラットフォーム自体の信用リスクも考慮しなければなりません。 イールド・ファーミングは、高利回りを狙える一方で、これらのリスクを正確に理解し、適切に管理することが重要です。リスクを減らすために、分散投資やリスク評価を行うことが推奨されます。 ________________________________________ 4. イールド・ファーミングを利用した投資戦略と今後の展望 イールド・ファーミングを利用した効果的な投資戦略には、まずリスクの分散が重要です。特定のプラットフォームに集中投資するのではなく、複数のDeFiプラットフォームを利用し、リスクを分散することが推奨されます。たとえば、Uniswapで流動性を提供しながら、Aaveで資産を貸し出すことで、異なる種類の報酬を得ることができます。 また、イールド・ファーミングの利回りは流動的で、プラットフォーム間で変動します。これを利用して、利回りの高いプラットフォームに資金を移動させる「Yield Hopping(利回りジャンプ)」という戦略も存在します。ただし、取引手数料や移動にかかるガス代を考慮し、利回りを最大化するための計算が必要です。 今後、イールド・ファーミングはさらに進化し、DeFiの中核を担う投資手法の一つとして発展することが予想されます。特に、より多くの伝統的金融機関がDeFiに参入することで、市場規模が拡大し、利回りやリスク管理の手法も洗練されていくでしょう。技術的な進展とともに、イールド・ファーミングは引き続き注目される投資手法となることが期待されます。

クリプト訪ねて三千里:第1373話日本を拠点としたクリプトヘッジファンド・トークン発行体におけるタックスヘイブン活用方法

日本を拠点としたビジネスにおけるタックスヘイブンの活用方法について解説します。英領バージン諸島(BVI)は、税制の優遇措置や法的安定性から、クリプトヘッジファンドやトークン発行体にとって最適な拠点の一つです。この記事では、BVIでのファンド設立やトークン発行に伴うコスト、収益体制、さらにブレークイーブンポイント(損益分岐点)について解説します。 1. BVIのクリプトヘッジファンドにかかる初期コスト BVIでクリプトヘッジファンドを設立するには、まず法人設立費用が必要です。一般的な法務や会計にかかる初期費用としては、約$5,000~$10,000が目安です。ライセンス取得には時間とコストが発生しますが、他の国と比べると迅速で低コストな手続きが可能です。加えて、サービスプロバイダーや運用会社との契約による月額の管理費用も考慮する必要があります。 2. トークン発行にかかる運営コスト トークン発行の際、セキュリティ監査やスマートコントラクト開発が不可欠で、これには$10,000~$50,000のコストがかかります。さらに、プラットフォーム手数料やマーケティング活動、プロジェクト運営費も考慮すると、発行前後のコストは大きな規模となります。そのため、事前にしっかりとした資金計画が求められます。 補足: ひとことでタックスヘイブンと言っても、その活用方法は目的に応じて異なります。例えば、クリプトヘッジファンドの場合はスキームの構築や金融ライセンスが必要で、関連するペーパーコストが発生します。一方、トークン発行体ではシステム開発費や運営費が主要なコストとなります。 3. コスト対策: 効率的な運営戦略 BVIの法的構造を利用すれば、税制優遇措置を最大限に活かすことができます。ファンドやトークン発行による利益に対する法人税は非常に低く設定されており、アウトソーシングによって運営管理コストを抑えることも可能です。特に初期段階では、法務や会計業務を外部委託することで、運営コストを最小限に抑えられます。 4. 収益体制とブレークイーブンポイント クリプトヘッジファンドの収益モデルは、主に管理フィーとパフォーマンスフィーで成り立ちます。管理フィーは通常年間2%、パフォーマンスフィーは利益の20%が標準的です。これに基づいて、運営にかかる固定費と変動費を計算し、最低限の運用資産規模を決定します。 例えば、年間の運営コストが50万ドルの場合、最低でも$25 millionの運用資産が必要となり、これが損益分岐点となります。トークン発行においても同様に、発行コストを上回る資金調達を確実に行うことが、ブレークイーブンの達成に不可欠です。 5. BVIでの成功事例と収益最大化のポイント BVIには、すでに成功を収めている多くのクリプトヘッジファンドやトークン発行体が存在します。彼らはBVIの柔軟な規制を活かし、コストを最小限に抑えながら、効率的な運営と収益の最大化を実現しています。成功のポイントは、迅速な立ち上げと、損益分岐点を超えた後のスケールアップ戦略にあります。

クリプト訪ねて三千里:第1372話トークン経済の進化と価格決定のメカニズム:その鍵を握る要素とは?

トークン経済は、ブロックチェーン技術の発展により、デジタルトークンが実際の価値を持つ新しい経済圏を築いています。この記事では、その価格決定のメカニズムや、トークン経済が進化する中で重要な要素について解説します。 トークンの市場流通量と価格への影響 トークンの価値を理解するための基本要素の一つが「市場流通量」です。サーキュレーティング・サプライとも呼ばれるこの指標は、市場に実際に流通しているトークンの数を意味します。流通しているトークンが少ないほど、需給バランスが崩れ、希少性が高まることでトークンの価値が上がる可能性があります。 例えば、トークンの**バーン(焼却)やロックアップ(一定期間の凍結)**が行われると、流通量が減少し、それが価格に大きな影響を与えることがあります。しかし、エアドロップの実施によって一時的にホルダー数が増加した場合、長期的には売り圧力を生む可能性もあります。そのため、トークンの魅力を維持し、価値減少を避けるための戦略的施策が求められます。 ユースケース(Use Case)とトークンの実需 トークンの価値は、その**ユースケース(実際の利用用途)**に強く依存します。つまり、そのトークンが何に使われ、どのくらいの人がその利用に興味を持つかが、その需要を決定します。特に、DeFi(分散型金融)やNFT、ゲーム内通貨といったエコシステム内で使われるトークンは、エコシステムの成功がそのままトークンの価値に反映されます。 例えば、SolanaやEthereumのような大規模エコシステムで利用されるトークンは、利用者や開発者の増加によって実需が高まり、価格上昇が期待できます。このように、エコシステムの成長がトークンの価値に直接的な影響を与えるのです。 ガバナンス機能とステーキング報酬 多くのトークンはガバナンス機能を持っており、トークン保有者がプロジェクトの意思決定に参加できるという点で価値を持っています。これにより、単なる取引手段に留まらず、プロジェクトの未来を左右する力を持つことができ、保有者にとっての魅力が増します。 さらに、ステーキング報酬が得られるトークンも増加しています。特に**PoS(Proof of Stake)**型のブロックチェーンにおいて、ステーキング報酬が保有インセンティブとなり、トークンの価格を下支えする要因となっています。報酬の多寡やステーキング参加率がトークンの流動性や価値に与える影響も無視できません。 最後に:トークン経済の未来 トークン経済はこれらの要素が複雑に絡み合いながら進化を続けています。流通量やバーンスケジュール、ユースケース、ガバナンス機能、ステーキング報酬など、トークンの価値を決定する多くの要因を理解することで、より賢明な投資判断ができることでしょう。

クリプト訪ねて三千里:第1371話 2049年のブロックチェーンと分散型金融(DeFi)の未来

ブロックチェーン技術と分散型金融(DeFi)の進化が25年後の2049年にはどのように展開されているのか、その未来について想像を膨らませてみましょう。 1. ブロックチェーンのインフラストラクチャー:デジタル世界の基盤 2049年には、ブロックチェーンは単なる金融取引や資産管理のためのツールではなく、社会全体のデジタル基盤として機能しているでしょう。現在、企業や政府が信頼性を担保するためにブロックチェーンを採用し始めているのは、まだ初期段階に過ぎません。25年後には、私たちの日常生活のほぼすべてのデータがブロックチェーン上で管理され、改ざん不可能なデータの流れが保証されていることが当たり前の世界が実現しているでしょう。 具体的には、個人のアイデンティティ、医療記録、土地や不動産の所有権、教育の証明書などがすべてブロックチェーン上に記録されます。この情報にアクセスするためには、個人が保有するデジタルウォレットが必要で、各種手続きがよりシームレスに、かつセキュアに行われるようになっているでしょう。 2. 分散型金融(DeFi):新しい金融の標準 2049年には、DeFiが従来の銀行システムを完全に置き換えている可能性があります。中央集権的な銀行や金融機関がなくなり、誰もがアクセス可能なオープンな金融エコシステムが確立されている世界です。今は一部のクリプト愛好家や投資家に使われているDeFiプロトコルですが、2049年には世界中の個人や企業が日常的に使うものになるでしょう。 ・自動化された資産運用:アルゴリズムがユーザーの金融資産を最適化し、個々のリスク許容度に基づいたポートフォリオを構築します。これは現在のロボアドバイザーの進化形であり、自己実行型スマートコントラクトによって運営されます。 ・ステーブルコインとデジタル通貨の支配:2049年には、国際通貨としてのステーブルコインや各国のデジタル通貨が標準となるでしょう。国境を超えた取引や個人間の資金移動も一瞬で行われ、手数料や中間業者がほぼなくなる世界です。 3. ガバナンスとコミュニティ主導の経済 もう一つの大きな変化は、ガバナンスモデルに見られます。2049年には、DAO(分散型自律組織)が多くの産業やコミュニティの運営の中心となっているでしょう。現在、DAOはまだ試験的なプロジェクトが多いですが、25年後にはこの仕組みがより洗練され、企業や政府の意思決定もコミュニティ主導で行われるケースが増加していると考えられます。 具体的には、会社の株主総会や国の政策決定は、ブロックチェーン上の投票システムを通じて行われ、透明性と公平性が保証されるようになるでしょう。このようにして、中央集権的なリーダーに依存しない、新しい形の民主主義が実現されます。 4. スマートシティとIoTの統合 2049年には、スマートシティが世界中に広がり、IoTデバイスが日常生活の隅々まで行き渡っているでしょう。このIoTデバイス同士の取引やデータのやり取りもブロックチェーンを基盤にして行われます。例えば、エネルギーの取引や、自動運転車同士の通信、さらには家庭の家電製品まで、すべてがスマートコントラクトによって管理され、効率的に動作します。 スマートシティでは、各住民が自分のエネルギーを他者と取引したり、自動車やドローンなどの交通手段を共有したりすることで、持続可能な社会が実現されるでしょう。このような都市は、完全に分散型のエコシステムで運営され、セキュリティとプライバシーが強化されたデジタル社会となるでしょう。 5. プライバシーとセキュリティの革新 2049年には、現在の懸念であるプライバシーとセキュリティに対する課題が大幅に改善されています。量子コンピュータの登場により、暗号化技術は飛躍的に進化し、より安全な取引やデータ保護が可能になります。各個人のプライバシーは、自己管理型のデジタルIDシステムによって保護され、ブロックチェーン上での匿名性が確保されるでしょう。 また、ハードウェアウォレットや他の保護ツールも進化し、個人の資産やデータが常に安全に守られる世界が実現されます。このような技術進歩により、詐欺やハッキングのリスクは大幅に減少し、人々は安心してデジタル世界で生活できるようになるでしょう。 2049年、ブロックチェーンと分散型金融は今以上に社会の中心的な役割を果たしているでしょう。デジタル化が進んだ社会において、ブロックチェーンは信頼性と透明性を提供し、DeFiは金融アクセスの平等化を実現します。私たちは、個人のアイデンティティ、資産、データ、ガバナンスまで、あらゆる側面でこれらの技術に依存する時代を迎えるでしょう。それは、より効率的で公正、かつ安全な社会の基盤を作り上げるための大きな進化なのです。   BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。 現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。   ・Satoshi時代のBTCウォレットにまた動きが(Decrypt) Satoshi時代(Satoshiが活発であった2009-2010年)のBTCウォレットにあった約30億円分のBTCが移動。移動先や理由は不明。2年振りのATHを更新した今、次の大きな動きを示唆しているのかも?オカルトチックですが、Satashi時代というワードがワクワクさせられますね笑   ・Padadigmの出資先ポートフォリオ(The Block) DeFiやインフラ中心にちゃんと抑えている印象。クリプトに至っては民間とVCの間で見ている範囲に差がないのは面白い。DAOとかハッキングが無ければ、本来かなり機能していたのかもしれない。   今日のスタートアップ・ハント!   Tokenlog:https://hack.ethglobal.co/showcase/tokenlog-recMOlbRaaVUzrXyo Continuously gather feedback...

クリプト訪ねて三千里:第1370話 PoSとTOBの関連性

PoSとTOBの関連性PoS(Proof of Stake)における51%攻撃のリスクは、株式市場におけるTOBのプロセスと似ています。TOBでは、買収者が十分な株式を買い集めることで、その企業に対して支配権を得ることができます。同様に、PoSでは、ステークホルダーがトークンを大量に所有することで、そのネットワークに対して大きな影響力を持つことが可能です。 具体的には、PoSネットワークではトークンの所有権=ネットワークの支配力となるため、大量のトークンを取得すればネットワークを操作する可能性が増し、結果的に51%攻撃が実行されるリスクが高まります。これがPoSの一つの脆弱性です。  PoWのエネルギー源泉と集中化の抑制一方、PoW(Proof of Work)は異なるコンセンサスアルゴリズムを採用しており、支配力の源泉がエネルギーと計算リソースです。PoWでは、大量のエネルギーを消費して計算問題を解くことで、新しいブロックが生成されます。これは、物理的なリソース(エネルギーやハードウェア)に依存しており、所有権の移転でネットワークを操作することは不可能です。 PoWにおいては、攻撃者が51%のハッシュレートを取得するためには、膨大な計算力とエネルギーが必要になります。計算リソースの調達はコストが非常に高いため、現実世界のエネルギー価格や供給状況に左右されます。ネットワーク参加者(マイナー)が地理的にもエネルギー供給的にも分散しているため、単一のプレイヤーが過度にリソースを集中させることは難しく、ネットワークが中央集権化しにくい構造を持っています。  PoS vs PoWの比較と結論PoS: トークンの所有権がネットワークの支配権に直結しているため、TOBのように特定の勢力がトークンを集めればネットワークを操作するリスクがある。これは、トークンの流動性が高く、容易に集中化が進む可能性があるため、51%攻撃のリスクが高まる。PoW: 計算リソースとエネルギーがコンセンサスの源泉であるため、物理的なリソースを確保しなければネットワークを支配することはできない。エネルギーの供給やコストが障壁となるため、集中化が起こりにくく、結果的に51%攻撃が起こりにくい構造を持つ。なので、セキュリティの観点ではPoWの方が堅牢であると言えます。 BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!

クリプト訪ねて三千里:第1369話 Solanaブロックチェーン上のトークン -SPLトークン-

SPLトークンは、Solanaプログラムライブラリトークンの略で、Solanaブロックチェーン上で動作するデジタル資産です。これらのトークンは、NFT(非代替性トークン)や通常の通貨の形で発行され、Solanaのトークンプログラムを使用して作成および管理されます。SPLトークンの特徴は、異なるタイプのトークンに対して特別なルールを必要としない柔軟性にあり、幅広い用途に対応できる点です。   SPLトークンの特徴 相互運用性: SPLトークンは、他の多くのトークン標準とは異なり、代替可能トークン(FT)と非代替性トークン(NFT)の両方に対応できる汎用性を持ち、Solanaエコシステム内で多様な用途に利用されます。 高い効率性: Solanaブロックチェーンは超高速のトランザクション処理を特徴としており、SPLトークンはこの利点を活かして他のブロックチェーン上のトークンと比べても非常に速く、効率的に取引を行うことが可能です。 スマートコントラクトによる発行: SPLトークンの作成は、Solanaのスマートコントラクト機能を使用して行われ、安全かつ信頼性の高いプロセスで発行されます。   なぜSPLトークンが重要か SPLトークンは、Solanaネットワーク上で代替可能および非代替性トークンの動作を規定する基本的な役割を果たしており、EthereumのERC-20標準に類似した役割を担っています。この標準は、Solanaウォレットやスマートコントラクトとのシームレスな相互運用性を保証し、さまざまなアプリケーションやプラットフォームがSolanaで機能するための枠組みを提供しています。   SPLトークンのユースケース ネイティブ通貨SOL: SOLはSolanaのネイティブ暗号通貨であり、ガバナンスや取引、契約の実行、エコシステム内での価値移転など、重要な役割を果たします。 多様なトークン: JTOやPYTHなど、さまざまなSPLトークンがSolana上で発行されており、取引、流動性の提供、ステーブルコインなど幅広い用途に使用されています。   SPLトークンの用途 SPLトークンは、Solanaブロックチェーン上で多様な用途に利用され、エアドロップやDApps(分散型アプリケーション)、取引、ステーキング、ガバナンス投票などに活用されています。また、支払い手段や価値の移転、ICOやIEOの媒介としても利用されています。   結論 SPLトークンは、Solanaブロックチェーン上の革新的な標準を体現し、効率性、相互運用性、多様なユースケースを提供することで、分散型アプリケーションの促進、安全な取引の実現、そしてSolanaエコシステム内のイノベーションに貢献しています。今後も進化するブロックチェーン業界の最前線に立ち、分散型未来への道を切り開く存在であり続けるでしょう。

クリプト訪ねて三千里:第1368話CMCコミュニティの使い方 CoinMarketCap

CMCコミュニティに登録する方法 CMCコミュニティに投稿する方法 CMCコミュニティへの登録方法 CoinMarketCapにアカウントを作成することでCMCコミュニティに参加することができます。CoinMarketCapホームページの「サインアップ」ボタンをクリックし、メールアドレスを入力してアカウントを作成してください。 CMCコミュニティへの投稿方法 登録が完了すると、見慣れたデザインが表示されます。CMCコミュニティは他のソーシャルメディアと同じように機能します。何かを投稿したい場合は、フィードに移動し、メッセージを入力して投稿をクリックします。ユーザーは、暗号通貨について「強気」か「弱気」かをシグナルすることもできる。

クリプト訪ねて三千里:第1367話暗号資産の価値を決定づける要素: トータルサプライとサーキュレーティング・サプライの役割

https://academy.binance.com/en/glossary/total-supply こちらの抄訳バージョンです。   トータルサプライ トータルサプライとは、現在存在し、流通しているか、何らかの形でロックされているコインやトークンの数を指します。これは、すでに採掘された(または発行された)コインの合計から、バーンされたり破壊されたりしたコインの合計を差し引いたものです。   したがって、トータルサプライには、流通供給量(サーキュレーティング・サプライ)とまだ公開市場に出ていないコインの両方が含まれます。例えば、まだ公開市場に出ていないコインとは、プライベートセールや初期コインオファリング(ICO)イベントの後に通常行われるロックアップやベスティング期間の下で保持されているコインなどです。   最終的に焼却されるコインやトークンはトータルサプライから除かれます。例えば、バイナンスが四半期ごとに行うコインの焼却イベントによって、BNBのトータルサプライは恒久的に減少することになります。   トータルサプライとサーキュレーティング・サプライの比較 トータルサプライとは異なり、サーキュレーティング・サプライは、すでに市場に出回っており、様々な暗号資産市場で取引が可能な全てのコインを指します。これは一般の人々の手に渡っているコインを意味し、ロックされたコインや保留中のトークンは含まれません。   暗号資産の市場価値は、ロックされたり保留されたりしている供給の部分によって直接影響されないため、時価総額を計算する際には通常、トータルサプライではなく、流通している供給量だけを考慮に入れます。   サーキュレーティング・サプライと最大供給量 トータルサプライは、既に採掘された(または発行された)全てのコインから、焼却されたコインを引いた数を指します。一方で、最大供給量とは、将来存在するであろう全てのコインの総数を意味します。トータルサプライとの違いは、最大供給量には将来採掘されるコイン、既にトータルサプライに数えられているコイン、そして焼却されたコインも全て含まれる点にあります。   トークンエコノミクスを考えるとき、多くのコインが持つ固有の稀少性が価値の源泉となります。例えば、ビットコインのような採掘可能なコインは、新しいブロックがマイナーによって検証され、ネットワーク全体で認証されるたびに、新たに生成されます。しかし、採掘可能な暗号資産のほとんどには、生成可能なコインの総数に上限(最大供給量)が設けられており、このため新しいコインの生成は永遠に続くわけではありません。この最大供給量は、通常、そのコインのジェネシスブロックが作成された時に定められます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。 第1338話から。執筆者の事業展開を定期的にご報告します。DAO「分散型自律組織:ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される組織」の考えの下、金融、ウェルスマネジメント、暗号資産、DeFi、NFTのビジネスのネタをお届けします。独創性あふれる生きた情報をお届けいたします。コラボ歓迎!!執筆者への個別メッセージも可能です。どの執筆者宛かを記載し、内容とともにhello@blockrabbit.ioに直接コンタクトを下さい。*フォーム問い合わせでもリーチ可能です。 第924話~第1337話まで。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場!ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙な情報をお伝えしてきました。 第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。 第1話~第595話まで 現在の実体経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。
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