分散型金融(ディファイ:DeFi)が導入されたことにより、ユーザーは自分自身が参加者として自分の資産を管理することとなりました。サービスを受けるだけでなく、サービスを提供する側にも回ります。Binance、Coinbase、FTXなどの集中型取引所(CEX)で資金の流動性を受け入れることはよい選択肢でもありますが、ハッキングなどセキュリティリスクを考えると悪夢のような存在です。中央管理された取引所はユーザーの資金を保管しているため、プラットフォーム上でセキュリティ違反が発生した場合、すべての資金を失う可能性があります。
流動性プールは、UniswapやSushiswapのような分散型取引所(DEX)、MakerやCompound、AAVEのような融資プラットフォーム、SynthetixやMirror Protocolのような合成資産プラットフォームなど、あらゆるDeFiプラットフォームのバックボーンとして機能します。流動性プールとは、DeFiプラットフォーム上のスマートコントラクトにロックされた資金の集まりで、誰もが資産を預け、プラットフォームに流動性を提供する代わりに報酬を受け取ることができます。誰もがリクイディティプールに資金を預けることで流動性を提供することができます。資産を預ける人は、流動性提供者と呼ばれます。
あるトレーダーが暗号資産を売買し、その対価として取引手数料を請求しますが、この取引手数料について、プラットフォームに流動性を提供した報酬として流動性提供者に分配します。
1. 流動性提供者
流動性提供者とは、プラットフォームに流動性を提供するために、特定の流動性プールに資産を預ける人のことです。取引所は一般的に、流動性提供者から預かった資金の領収書として「LPトークン(Liquidity Provider Tokens)」を発行します。このLPトークンは、プラットフォームから流動性を引き出すためにバーンすることも、そのままオープンマーケットで取引することもできます。
流動性供給者という言葉は一般的な用語であり、プラットフォームごとに異なる使い方ができますが、例えば、融資のプラットフォームでは、彼らをレンダーと呼びます。
また、流動性供給者が受け取る報酬の種類も、プラットフォームによって異なります。例えば、DEXでは、リクイディティプロバイダーは、取引手数料の一部を受け取りますが、レンディング・プラットフォームでは、借り手から受け取った利息の一部を受け取ることになります。
2. 流動性プール
流動性プールとは、流動性提供者が自分の資産を預け、プラットフォームで利用できるようにするための資産の集まりです。
流動性プールの構造は、プラットフォームによって異なる場合がありますが、例えば、融資プラットフォームでは、プールが1つの資産のみで構成されているシングルアセットプールを使用します。DEXは一般的にデュアルアセットプールを使用しており、BTC/USDT、ETH/DAIなどの特定の資産ペアで固定されたマーケットとなっています。
3. 流動性プールを利用するプラットフォームの種類
様々な分散型プラットフォームが流動性プールを使用してプロトコルに流動性を提供していますが、これらは貸し出しプラットフォーム – (単一資産の流動性プール)とデュアルアセット流動性プールに分類されます。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。