クリプト訪ねて三千里:第811話テザーの供給量が増えていない

ドルのステーブルコインであるテザーの供給量が6月から増えておりません。テザー社のCTOであるPaolo Ardoino氏がThe Blockに語ったところによると、ビットコイン先物の建玉が大幅に減少したことで、USDTの需要に影響が出ているとのことです。

6月1日から6月17日まで、USDTの供給量は642.5億ドルで安定して推移しており、USDTが伸びないということは、現在、市場にステーブルコインの需要がなく、新たな資金が流入していないことを示唆しています。まだ決済されていないデリバティブ契約の残高を建玉といいますが、建玉が減少しているということは、新しい資金が市場に流れ込んでいないということを意味します。

ビットコインが6.4万ドルから3.5万ドル前後に下落したことで投機意欲が低下したこと、及びステーブルコインは市場の状況に応じて発行されるが、その供給量には波があり、現在はその波がきていないということを意味しています。USDTのシェア低下とUSDCのシェアが伸びていることは気を付けておく必要がありそうです。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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