セントルイス連邦準備銀行のブラード氏が、ほとんどの暗号通貨は価値がないと発言いたしました。「暗号通貨が流通する可能性があるとすれば、従来の通貨では困難な取引を可能にした場合である」ということでしたが、ピアツーピアで地球の裏側にいる人に暗号通貨を送れるので、これがその答えではないかと個人的に思っております。
マーケットの変動が激しいことにも難色を示しており、実際の動きやファンダメンタルズとはかけ離れた不安定な方法で取引されていることも問題であり、そして金融安定化のリスクについても言及しています。そして、ビットコインが米ドルを脅かすものではなく、中央銀行の政策には影響しないとのことでした。
https://blockrabbit.s11dkoba.mixh.jp/crypto-3000_772_why_fiat_experts_bitcoin/
ブラード氏は中央銀行の所属なのでうかつなことは発言できないでしょうが、まともな考えだと思います。
しかしレジームチェンジが起こり、もし中国が外貨準備をドルではなくビットコインで持つことになれば一体どうなるのか?これは単なる夢物語ではないような気もします。なぜならばドルを持つことは別の国家に依存することになりますし、関係が良好であればともかく悪化すれば外貨準備を相手国通貨で持つ道理がありません。ビットコインは管理者不在ですが、実はこのコンセプトが最強です。禁止をしても、使う人がいる限りは流通してしまう。もう禁止できないのです。
中国のマイニング規制がこの布石であったならば流石にゾクっとします。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。