DeFiの限界として考えられるのは以下の通りです。
1. スケーラビリティ
イーサリアムのブロックチェーン上で、多くのDApps(分散型アプリ)が開発され過ぎてしまった、あるいは人気になり過ぎて取引が集中してしまったことでキャパシティを超えてしまうことがあります。1回のトランザクションでかなりの時間とガス料金(ネットワークで処理するための料金)がかかるのであれば本末転倒です。
2. スマートコントラクトの問題点
スマートコントラクトの脆弱性は、DeFiプロジェクトの将来にとって大きな懸念材料です。スマートコントラクトのコードに小さな欠陥があると、資金の大幅な損失につながります。バグは、細心の注意を払っていても発生する可能性があります。中央集権型のハッキングも危険ですが、スマートコントラクトのバグも同等に危険です。
3. 悪用する者
DeFiは基本的に中央集権ではないのでサポートを設置する義務はありません。温かみを持った人間的なやり取りというのはユーザーもサービス提供側も期待できないかもしれません。例えば対面で向き合っている場合に不備があったときは善意で教えてくれる可能性もありますが、このような希薄化した関係のスキを突き、不備のあるスマートコントラクトを攻撃してくる者が出てくるかもしれません。当然ながらこの行為も資金の損失につながります。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。
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