BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まった記事も幾つかピックアップしてお届けします!
勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。
・NY州が独自に付与しているBitLicenseの現在(Coindesk)
NY州は他のどの州よりも厳格な規制をクリプト業者に課しています。所謂日本の仮想通貨交換業者のライセンスと同義なのがそのBitLicense。他の州はその基準に追随することなく、比較的緩い要件でライセンスを課し企業誘致を図り、成功している事例も多々ある中NYもハードルを下げる方向で議論を進めている模様。
⇒NYの思惑とは異なり、ロールモデルを目指して作成したBitLicenseというフレームワークは逆に忌避される存在となってしまいました。クリプト業者はお隣のNJに拠点を置き、実質NYで活動するようなやり方が主流となり、規制がハックされていたことも今回の要件緩和へ推し進めたのでしょう。
・消費者保護の観点からカナダのマイナーが米国の電力の使用を拒否される(Coindesk)
カナダに拠点を置くDMG Blockchain、積極的に施設の拡大を行っており、今回米国の電力を自国に引っ張っていくという提案が消費者保護団体に差し止められました。
⇒電力代をアビトラする為に国を超えた電力の獲得競争が起こるかもしれません。日本ではカナダ/米国のような事例は起きづらいかもしれませんが、他国では見受けられるかも。予想できるのがマイナーを優遇してしまった場合、現地の電気代が高騰し地元市民が激怒する顛末。マイニングの限界が見えてきたような。
・PaxfulがLocalBitcoinの取引ボリュームを初めて上回る(The Block)
6月の第一週の取引ボリュームが、Paxfulが$39.8M、LocalBitcoinが$39.5 Mとなり、初めてPaxfulがLocalBitcoinの取引量を上回りました。大きな要因はギフトカードへの換金の差だと言われており、LocalBitcoinが規制的な観点からギフトカードの取り扱いを停止したことが挙げられています。
⇒この趨勢は上記で挙げられた理由(ギフトカードの有無)だけではないような気がしますが、興味深い動きです。信頼性の高いプラットフォームが好まれたのか、単純にクリプトの価格が上がらず換金意欲が高まらないのか、PaxUSDによる恩恵なのか、様々な要因が考えられます。
今日のスタートアップ・ハント!
Potion Lab: https://www.cypherhunter.com/en/p/potion-labs/
Perfectly priced put AMM system
Potion LabはEthereum上に構築されたDeFiプロトコル。
ユーザーはあらゆる(BTC, MKR, TSL, LINK, AU)資産に対する価格下落へのヘッジをすることができます。
要するにオプションにおける(option -> potionの名前の由来)プットで価格が下がっても恩恵を受けられるようにする訳ですが、ユーザーが自由にオプションを作ってUMAへ流すことができるというもの。