クリプト訪ねて三千里:第42話 GrainChain

本日の三千里はGrainChain。農家が早く支払いを受けられる体制と、入荷過程を追跡することによる透明性の向上にも寄与しています。着実に技術開発を進めている注目すべきスタートアップでしょう!

農作物における早く、確実な取引を。

 

SupplyChainの記録をBlockchainに乗せて、産出国の偽造を防いだり、農家の所得を向上させたりという取り組みは多数ありましたが、このGrainChainは粛々とソフトウェア開発と国際展開を進めている注目のスタートアップです。

HQはテキサスですが、先日、MexicoのTamaulipas 州と、農家や穀物倉庫の商品管理や決済の分野で提携していくことを発表しました。

具体的には、GrainChainがデプロイしたセンサーとソフトウェアで、商品の査定、請求、決済や購買者/農家へのレポートまで自動化する仕組みを作るとのことです。

 

創業者のLuis MachiasはGrainChainソフトウェア事業を保険会社に売却しており、2012年からHi Star Grainという穀物企業に出荷プロセスを管理するソフトウェアの開発を依頼されて以来、5年間Supply Chain周りの研究にいそしんでいます。既に1400ものパートナー(農家、穀物会社、小売り)が参加しており、執行したトランザクションは8万を超えます。

だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、GrainChainにおけるフローは下記の通りです。

 

1. 農家と購買者との間で契約を作成。その契約内容をチェーンに記録し、支払いはこの時点はなく、入荷を確認したらエスクロー口座から支払いが行われる。

2. 出荷過程はセンサー等で検知され、Hyper Ledgerに記録されます。

3. 入荷が確認されたら、GrainChainよりドルペグのGrainPayが支払われ、契約に基づいた通貨で精算がされます。

 

GrainChainは、各トランザクションに対して課金をしているビジネスモデル。

現状はコーン、大豆、ゴマ、ヒマワリの種、ソルガムキビ、コーヒー、ココア、そして砂を取り扱っており、ほかの穀物類も順次取り扱っていく意向です。

 

【GrainChain】

出資ラウンド(2019/3現在):シードシリーズ終了? 

バリュエーション:約2.5億円

 

*出展はCrunchBase

https://www.crunchbase.com/organization/grainchain#section-funding-rounds

 

ポジションについて

現状、空いているポジションについての記載はありませんでしたが、興味のある方はコンタクトからドンドン応募してみては如何でしょうか?

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