米国で加熱するSTO、その深淵は単純に株式や不動産に限らず、抵当権や債券にまで及んでいます。もはやブロックチェーンだけの知識だけでなくファイナンスの必要な今日この頃。

Figure Technologies: https://www.figure.com/
早く、簡単に、そしてより多くの融資を。
Figure Technologyは、SoFiという米国大学生向けのローンに特化したFintechスタートアップのCEOだったMike Cagney(スキャンダルにより辞任)が起業した、住宅ローンに特化したFin-techスタートアップです。
事業内容はSoFi同様、レンディング(貸付)サービスで、主なプロダクトは2つ。
Figure Home Equity Line:
いわゆるHELOC(Home Equity Line Of Credit)と呼ばれる融資基準です。
通常のローンよりも、住宅を担保に入れることで融資限度額を高めることができたり、利率を低く抑えたり、ローンをまとめたりすることができます。また、その利子は税金の控除対象となっているため、アメリカでは結構浸透しているローンの種類なのだとか。
⇒そのHELOCの査定を一瞬で完了、融資まで行うのがこの”Figure Home Equity Line”と呼ばれるプロダクトです。
Figure Home Lease Back:
リバースモーゲージという、住宅を担保に入れて継続的に借り入れを組む融資の代替商品としてFigureが提示しているのが、この”Lease Back”。
今まで要件が厳しかったリバースモーゲージと比較して、かなり幅広く、また融資額も最大で査定額の92%まで(通常は60%未満)融資できるとのこと。
そして最近このFigureが、JeffriesとWSFCBankと提携をして、$1B(約1000億円)まで融資できる体制を独自のブロックチェーンプロトコル上であるProvenanceで可能にしたしたとして話題になっています。2019年4月には既に約60億円($59M)分の融資をしたとコメントしており、かなりアクティブな活動が伺えます。
SoFiという学生ローンにおける革命的なサービスを考案したMike Cagneyが創業したスタートアップなだけに、ブロックチェーンにおける彼の動向も興味深いです。住宅に対する抵当権だけでなく、STOは今後どのような資産をトークン化していくのでしょうか。
【Figure Technologies】
出資ラウンド(2019/3現在):シリーズB終了
バリュエーション:約120億円
*出展はCrunchBase
https://www.crunchbase.com/organization/figure-66e9
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