後から爆追する中国発DeFi総合的プラットフォーム!クリプト訪ねて三千里:第389話 dForce

マイナーの3月の売上は$380M。前月比ベースで-25%、11か月ぶりの低水準という数値。半減期を控えて、設備投資等の動きが盛んな同界隈は毎度のことながら価格に振り回される形に。多くのマイナーがオプション取引でポジションをヘッジしているはずなので、損失は限定的だと思いますが。

BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!

dForce:https://dforce.network/

Reimagine Money Reinvent Finance

dForceは中国発のDeFi系スタートアップ。つい最近SeedラウンドにてHuobi Capital、Multicoin Capital、CMBから出資を受けました。

 

CMBI(China Merchants Bank International)は中国でも有数の巨大銀行のCVC。デジタル民への強い意欲が中国の投資先を見ていても明確に伺えます。

 

さて、そんな同社はDeFiの”スーパーネットワーク”を構築すると期待されています。最近LINEやKAKAO、WeChat等のSNSを軸に株式投資、保険等、1つのアプリであらゆるサービスにアクセスできるものを”スーパーアプリ”なんて呼びます。

 

要するにdForceはそのスーパーアプリのサービスの1つとして、金融サービスを展開することを期待されているわけです。

 

dForceの主要なプロトコルの1つであるLendf.Meは2019年の9月にローンチ。2020年4月20日現在ではDeFiランキングで24位の位置にいます。

 

特に目新しい機能はありませんが、既に”スーパーネットワーク”を目指してるだけあり、既にDeFiで展開されているサービスは殆ど実装予定。

 

USDx: Fiat担保型のステーブルコイン(USDC、TUSD、PAXのバスケット)

dToken: dForceエコシステムのラッパートークン(金利付き)

X-Swap: Daiを始めとしたステーブル資産の交換プラットフォーム

S-Swap: プール型のDEXでどんなERC-20トークンの交換が可能

Infinity-X: デリバティブ取引プラットフォーム(dYdX, Synthetixみたいな)

Lendf.Me: レンディングプロトコル(Compoundみたいな)

DIP001: 流動性プール。アセットを貸し出すことで金利を獲得。

 

資本と人材のチャイナパワーでものすごい勢いで後から追随するスタイルでしょうか。Compoundのコードを盗んだとして抗議も受けており、その行く先にも要注目。

 

P.S

この記事を書いた直後に25億円近くLockされていたアセットが盗まれたとの報道が。DeFiランキングの数値はハッキングの数値です。

 

・出資ラウンド(2020/4現在): Seed

・資金調達額:1.5M

BRニュースレターにご登録ください!ご登録頂くと日本語版Weekly Does of DeFiが無料で読める!