ブロックチェーンにおけるプライバシーを取り戻す!クリプト訪ねて三千里:第134話 Tornado.cash

Ethereumにおいて、全てのトランザクション履歴や残高は誰でも閲覧できるパブリックな情報です。現在Chainalysis等のスタートアップがブロックチェーン上のトランザクションを分析し、その動向データの蓄積は急速に行われています。勿論KYC/AML的観点からお金の出所を明確にするのは必要なことですが、全ての情報が公開されるのは何だか気持ち悪いですね。

Tornado.cash:https://tornado.cash/about

Reclaim your privacy 

Tornado.cashでは、ブロックチェーンにおけるプライバシーを取り戻すことができるアプリです。通常Ethを誰かに送金するとき、ユーザーのトランザクションは丸見えですが、Tornado.cashを活用すれば、Zero-proof knowledgeでトランザクションをプライベートにすることができます。

ユーザーは、Ethをスマートコントラクトを通じて、Tornado.cashにおいてOperatorと呼ばれるサードパーティーにデポジットします。OperatorはユーザーからNon-Custodialな形で預かったEthを指定のアドレスに送ることで報酬を得ることができます。(この一連のトランザクションはZero-proof knowledgeによって匿名化)、

充分なデポジット(Anonymity set)がある場合、送金は直ぐに行われますが、Anonymity setが足りない場合は、ユーザーは充分なデポジットが溜まるまで待つ場合があるとのことです。おそらくこの表記から推察するに、Moneroで用いられているリング署名(デコイを用いてトランザクションを追えなくする試み)も併用していると考えられます。

まだBeta版ということですが、トランザクションは普通にすることができますし、DeFi被験者ならば試してみる価値はあるかと思います!

 

【Tornado.cash】

・出資ラウンド(2019/8現在): –

・資金調達額:-

・ポジションや提携について

もしご関心ある方いらっしゃいましたら、お気軽に下記のお問い合わせからご連絡を!