こんにちは!ブロックラビット編集部です。今回のクリプト訪ねて三千里は、Kaleido。昨日紹介したInfuraと同様のBaaS系のサービスを提供しています。偏見も勿論あるかと思いますが、Blockchain-As-A-Service企業が最近目立ちますね!界隈全体にとっては非常に動きであることは間違いないので、彼らを通して大企業の動きも探っていければと思います。
Kaleido: https://kaleido.io/
Blockchain Driven Cross-Cloud
Kaleidoはエンタープライズ向けのプライベートチェーンを開発しているスタートアップです。
先日取り上げたInfuraと同様のBlockchain-As-A-Service系のサービスですが、KaleidoのバックにはAzure、AWS等の超大企業がついており、想定している顧客はInfuraよりも大規模だと推察できます。
企業らはKaleidoを使用することで、バックエンドの業務を効率化できるだけでなく、UnionBankの事例のように全く新しいサービスを顧客に提供できる機会を獲得できるかもしれません。
UnionBankはKaleidoと共にフィリピンのUnbanked(銀行口座をもたない、または持っていたとしても当該銀行のサービスが乏しく十分な金融サービスを得られない人)らを対象にした実証実験を地域銀行と進めています。
今まで、国内/海外送金の制限やデジタルバンクサービスに触れられなかった人々を対象に、Stable Coinを活用した独自の送金システムを構築し、新たな金融サービスを提供しようと試みているのです。
上記のような事例は金融以外のサプライチェーンや医療分野と多岐に渡り、様々な方面でブロックチェーンを活用する動きが見られます。新しい技術であることから、取り扱いが難しく大企業が使用を避けていたものを、このような扱いやすい形で提供するプレイヤーが増えることで、スタートアップとは違う大企業の動きも活発になりそうです。
それにしても、このBaaS系はAWSとの連携を表明するところが多いような印象ですね。AWS自体もエンタープライズ向けのブロックチェーンを提供しているので、この関係性についても気になるところです。