クリプト訪ねて三千里:第1316話
MPC (マルチパーティコンピュテーション)

MPC (multi-party computation) は次世代の秘密鍵セキュリティである。MPCは、複数の当事者がそれぞれ秘密情報を持ち、そのすべての秘密情報の入力を必要とする問題を、互いに秘密情報を共有することなく、分散的に解くことができる暗号技術です。Fireblocksは、この概念をブロックチェーンに基づくECDSAおよびEdDSA署名(すべてのブロックチェーンで使用)に適用したMPC-CMPプロトコルを開発しました。MPCCMPでは、単一の秘密鍵という概念を排除しています。そのような鍵は、ウォレットの最初の作成時にも実際の署名時にも、全体として集められることは決してありません。MPC-CMPでは、秘密鍵の漏洩が一度もないことを保証するために、一連のステップを踏みます。

個々の秘密は、複数の(常に3つ以上の)エンドポイント(サーバーまたはモバイルデバイス)のそれぞれによってランダム化されます。これらの秘密は互いに決して共有されません。個々のエンドポイントは分散型ウォレット作成プロトコルに関与し、個々のプライベートシェアの集合に対応する公開鍵(ウォレットアドレス)を計算する。ブロックチェーン取引への署名が要求されると、エンドポイントの定足数(少なくとも3)が分散署名プロセスを行い、各エンドポイントが個別に取引とポリシーを検証し、取引に署名する。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙にサンドウィッチされて生きた情報をお届けいたします。

第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。