クリプト訪ねて三千里-第1411話-Hyperliquid ― 金融のすべてを1本のチェーンに

Hyperliquidは、「すべての金融を1本のブロックチェーン上で完結させる」という大胆なビジョンを掲げる、独自レイヤー1型の分散型取引インフラです。
その中心には、完全オンチェーンのオーダーブックDEX(永続先物対応)があり、高速コンセンサス「HyperBFT」により、1秒未満の確定時間と低遅延のトレード体験を実現しています。

特徴と強み

  • CEX並みの操作感を持つオンチェーンCLOB構造

  • HYPEトークンによるガバナンスと手数料支払い機能

  • VC配分を抑えたコミュニティ主導型のトークン設計

  • 高い流動性と透明性を両立するマッチング構造

上記の特性により、Hyperliquidは短期間でDeFiデリバティブ市場の有力プレイヤーへと成長し、取引量ではGMXやdYdXに匹敵する存在となりつつあります。

課題と懸念

一方で、独自チェーンならではの技術的リスクや、ステーブルコイン発行コンテストを巡るガバナンスの不透明さが指摘されています。
また、永続先物を扱う性質上、各国のデリバティブ規制への対応も重要な課題となっています。

展望

Hyperliquidが目指すのは、取引・資産発行・決済が一体化した次世代のDeFi金融圏です。
もしこの構想が実現すれば、SolanaやEthereumに続く新たな金融レイヤーとして台頭する可能性があります。
その鍵を握るのは――技術の信頼性コミュニティ主導のガバナンスだと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第1338話から。執筆者の事業展開を定期的にご報告します。DAO「分散型自律組織:ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される組織」の考えの下、金融、ウェルスマネジメント、暗号資産、DeFi、NFTのビジネスのネタをお届けします。独創性あふれる生きた情報をお届けいたします。コラボ歓迎!!執筆者への個別メッセージも可能です。どの執筆者宛かを記載し、内容とともにhello@blockrabbit.ioに直接コンタクトを下さい。*フォーム問い合わせでもリーチ可能です。

第924話~第1337話まで。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場!ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙な情報をお伝えしてきました。

第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。

第1話~第595話まで
現在の実体経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

カテゴリー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です