マネーグラム、特定市場でUSDC Crypto-to-Cashプログラムを開始
米国を拠点とする送金・決済会社マネーグラムは、ドルペッグ型ステーブルコインであるUSDCを、同社の現金から暗号資産、暗号資産から現金へのプログラムの決済資産として統合することを発表しました。同社はまず、カナダ、ケニア、フィリピン、米国などの特定の市場で、ユーザーがUSDCを現金に交換したり、逆に現金に交換したりできるようにし、後にグローバルに拡張する見込みです。
このプログラムでは、USDCを法定通貨に交換する必要がある顧客、または法定通貨を売却して暗号資産を取得しようとしている顧客が、マネーグラムのアプリを使って交換を手配し、カナダ、ケニア、フィリピン、米国にある同社のいずれかのオフィスに行って操作を完了できるようにすることを目的としています。
金融包摂
マネーグラムにとって、この動きは、銀行口座の開設が困難な市場において、まだ十分なサービスを受けていない人々にファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)をもたらすためのものです。このプログラムが解決しようとする問題の一つとして、Stellar Development FoundationのCEO兼エグゼクティブディレクターであるDenelle Dixon氏は次のように述べています。
現在、20億人近くの人々が生計を現金に頼っており、デジタル経済にアクセスする選択肢はありません。同時に、暗号ネイティブのユーザーにとって、暗号通貨を迅速かつ確実にオフランプすることが、根強いペインポイントとなっています。このサービスの画期的な点は、世界中の様々なニーズを持つユーザーの問題を解決する方法です。
このサービスは、すでに上記の一部の市場で提供されていますが、マネーグラムは今月末までにグローバルなキャッシュアウト機能を目指すと宣言しています。このプログラムは、昨年10月にマネーグラムがステラ開発財団と締結したパートナーシップの一部であり、同社は顧客が米ドル建ての送金を可能にすることを開始すると発表した。
この種の暗号同盟は、マネーグラムにとって新しいものではなく、2018年に戻って送金に同社のソリューションを試験的に使用するために、別の暗号通貨および決済企業であるリップルとのパートナーシップを確立していた。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。